プロテイン作るみたいに振らないで! ミルクの正しい作り方を守らないパパをママがガチ説教【書評】

【漫画】本編を読む
赤ちゃんのためのミルク作りは、ただ粉を溶かせばいいというものではない。お湯の温度、粉の分量、哺乳瓶の衛生面、扱い方。しっかり手順を守らなければ、小さな赤ちゃんの身体に負担がかかってしまう。簡単そうに見えるお世話ほど、実は気を配ることが多いのだ。
『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)は、赤ちゃんとして育てられる側の視点から、日常の育児を描き直す成長コメディ。元社畜の男性が赤ちゃんのエミに転生し、奮闘する日々がコミカルに描き出されている。ページをめくるたびに笑わされる一方で、大人が何気なくしている世話の裏に、どれほどの注意と知識が必要なのか、赤ちゃんの視点から改めて考えさせられる。
パパがガチ説教される様子には思わず苦笑させられるが、ママからの指摘はかなりためになる。哺乳瓶には、粉ミルクを入れるのが先か、湯を入れるのが先か。ミルクを溶かすにはどうしたらいいか。最初から人肌の温度のお湯で溶かしてはいけないのはなぜか。細かいように見える手順には、そのひとつひとつにちゃんと意味がある。
慣れないパパの失敗は可笑しい。けれど同時に、育児は「なんとなく」では済ませられない営みの連続なのだとハッとさせられる。毎日くり返されるお世話の中には、赤ちゃんの身体のために大切なものがたくさんある。赤ちゃんを今育てている人も、これから育てる人も、この本で、赤ちゃんを育てる上で気をつけたいことを楽しく学んでみませんか。
文=アサトーミナミ
