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 ◇第108回全国高校野球選手権第6日 1回戦 横浜7―2沖縄尚学(2026年8月10日 甲子園)

 スポニチ本紙評論家で横浜が春夏連覇を果たした98年のエース、松坂大輔氏(45)が10日、横浜―沖縄尚学戦を現地観戦した。マウンド上でのたたずまいなど、後輩の織田翔希投手(3年)の心身の成長を強調。自身以上のスケールの大きさに太鼓判を押した。

 織田投手にとって最後の夏。昨夏の甲子園は準々決勝で敗れ、そこから1年がたちました。新たに自分を磨き上げるためにさまざまな経験を積み、壁を乗り越えてきたと思います。その結果、マウンド上でのたたずまい、雰囲気からは精神的な成長が伝わってきました。もちろん自分のボールに対する自信も備わっているのでしょう。表情、しぐさ、そして投球に余裕を感じました。

 決して相手を下に見ているわけではありませんが、立ち上がりから投手として打者を見下ろすぐらいの感じで投げていましたね。投球の軸は最速154キロの直球。自分はスライダーに驚かされました。縦に変化するいわゆる「縦スラ」。初回先頭の仲間選手、4回1死一、三塁で秋江選手から空振り三振を奪ったのも外角スライダーでした。高校生で打つのは難しいでしょう。

 9回途中まで139球。それでも最初から最後まで「余力」を感じさせました。ピンチでギアは上げていましたが、「目いっぱいではないんだろうな」と思わせる投球。彼は「一生懸命投げない」感じがいいと思っています。腕はしっかり振れていても、ムキになって力を入れるような投球ではない。その方が打者もタイミングが取りづらいものです。織田投手の持ち味の一つだと思いますね。

 村田監督は「大怪物に」と言っているとのことですが、自分より織田投手の方がスケールが大きいと思っています。今日の投球でも、これまでより一回りも二回りもレベルアップしたように見えました。まだまだ大きくなる。そう感じさせてくれる初戦でした。 (本紙評論家)