災害時、ペットと同伴避難するための「必須アイテム」2つ。日常での“使い慣れ”も大切
災害時、避難所の室内でペットと一緒に過ごせるわけではありません。万が一の場合も想定し、ペットが安心して身を寄せられる場所が必要です。今回は国際災害レスキューナースの辻直美さんに、ペットが喜んで入る「段ボールキャリー」のつくり方を教えてもらいました。普段使いして、いつ起こるかわからない災害に備えていきましょう。
※ この記事は『最強版プチプラ防災』(扶桑社刊)に掲載された内容を抜粋・再編集しています

一時避難時にペットが過ごす部屋が必要
「避難所へはペットを連れていけない可能性が高いです」と、自身も被災経験があり、『最強版プチプラ防災』(扶桑社刊)などの著作がある防災の専門家の辻さんはいいます。
「しかし、“ペットを安全な場所に移動させる備え”は必要。災害が起きたとき、部屋が壊滅的な状態になり、住み続けられなくなるかもしれません」(辻さん、以下同)
そんなとき、役に立つのが段ボール製のペットキャリー。
「ペットを飼っている人であれば、動物病院などに連れていくためにキャリーを用意していることがほとんどでしょう。しかし、あなたのペットはそのキャリーに喜んで入ってくれるでしょうか。とくに猫はキャリーを見ただけで緊張し、逃げ出したりするという話をよく聞きます」
辻さんによる「段ボールキャリー」は日頃からリビングなどに置いておくことは大切だそう。
「そして、ペットのお気に入りのフードやおやつをセットし、“落ち着く場所”として認識してもらうのです。中にはペットシーツを敷き、万が一に排泄してしまった場合にも備えます。地震で部屋がグラッと揺れたときに、ペットがそのキャリーの中に逃げ込むぐらいになったら大成功。すばやくシーツでくるんで、避難先や預け先に運びます」
「段ボールキャリー」のつくり方

ここからは、「段ボールキャリー」と「運搬用おくるみ」のつくり方を紹介します。
●「段ボールキャリー」のつくり方
使用するのは、以下の6つ。
・猫がゆったり入れるサイズの段ボール
・ペットシーツ
・爪とぎ
・タオル
・マタタビ
・Tシャツ
つくり方は、
1:箱の上辺のフタになる部分をすべて内側に折り込み、ガムテープで止め、補強します。
2:ペットシーツ、タオルの順に敷き、爪とぎをセットします(猫のお気に入りを選ぶとよい)。
3:猫が自然と段ボールキャリーに出入りしたくなるよう、爪とぎにマタタビの粉を振りかけます。
4:3にTシャツをすっぽりとかぶせます。猫が出入りしやすいよう、首回りの位置を調整します。
5:完成した段ボールキャリーは普段から部屋に置き、猫にもなじんでもらうようにします。
●運搬用おくるみのつくり方

1:避難時は大きな布で「おくるみ」をサッとつくると段ボールキャリーが運びやすくなります。
2:シーツなど大きな布ですっぽり包み込み、段ボールが動かないよう左右を根元でひとつ結び。
3:2で結んだ布の両端を持ち上げ、結びやすいように布の幅を細く整えます。
4:段ボールの上で布を再度結び、持ち手をつくります。持ち手をつかめば女性でもラクに運べます。
