味スタを支配した長友の熱唱。(C)SOCCER DIGEST

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 2026年8月8日、FC町田ゼルビアFC東京を5−1で下した一戦。ピッチでは町田が圧巻のゴールショーを演じた。その一方で、試合前の味の素スタジアムでもう一人、大きな存在感を放っていた男がいた。FC東京長友佑都だ。

 試合前、ピッチに姿を現した長友は、まずファン・サポーターへ感謝の思いを伝えた。

「まず、ワールドカップの応援、ありがとうございました」

 そう切り出すと、自身の進退について口を開いた。

「悔しい結果に終わりましたが、僕自身、この大好きなクラブを代表して5度目のワールドカップに出場できたことは僕の誇りです。正直、引退も考えました。でも、日が経つにつれて、自分にはやり残したことがあると、情熱が溢れてきました。僕の夢は、この青赤のユニフォームを着て、優勝して勝利を掲げることです。今シーズンも、ともに戦わせていただきます」
 
 そう切り出すと、自身の進退について口を開いた。

「悔しい結果に終わりましたが、僕自身、この大好きなクラブを代表して5度目のワールドカップに出場できたことは僕の誇りです。正直、引退も考えました。でも、日が経つにつれて、自分にはやり残したことがあると、情熱が溢れてきました。僕の夢は、この青赤のユニフォームを着て、優勝して勝利を掲げることです。今シーズンも、ともに戦わせていただきます」

 現役続行を宣言した長友だったが、この日の見せ場はスピーチだけでは終わらなかった。

 背番号5のユニホームに、FC東京のエンブレム入りの白いヘアバンドを身に着けた長友は、「皆さん、絶対に今シーズンこそ優勝しましょう」とスタンドへ呼びかける。さらに、「これからチームが戦うので、めちゃくちゃ盛り上げたいと思うんです。僕、コールリーダーをやらせてもらっていいですか」と、自ら応援の先頭に立つことを申し出た。

 「いきますね。準備はいいですか」

 そう声を張ると、チャント「東京こそ全て」を熱唱。スタンドは一気に熱を帯び、味の素スタジアムはライブ会場さながらの一体感に包まれた。マイクを握る長友の声にサポーターが応え、大合唱がスタジアムを揺らす。試合開始前にもかかわらず、その場はすでに熱狂の渦と化していた。

 この日、長友は試合に出場しなかった。それでも、味の素スタジアムで最も人々の心を動かした一人だったことに異論はないだろう。ピッチに立たずとも、スタジアムの空気を変え、サポーターの熱量を引き出す。その姿は、もはや一人のサッカー選手という枠では収まりきらない。長友佑都は、この日、味の素スタジアムそのものを熱狂させる“究極のエンターテイナー”だった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【動画】味スタを支配した長友の決意表明