実家に帰るたびに「ものを片付けてほしい」と感じながらも、なかなか言い出せずにいませんか? 断捨離(R)の提唱者・やましたひでこさんによると、親に「捨ててね」と伝えるのは逆効果になるケースもあるそう。そこで、実家の断捨離を泥沼化させる「NGワード」と、片付けをうまく進めるヒントを紹介します。

※ この記事は『モノが減ると不安も減る 実家の断捨離』(大和書房刊)より一部抜粋、再構成の上作成しています。

実家の断捨離で言ってはならない!禁句5つ

親に「家をキレイにしてね」「ものを捨ててね」と言葉で伝えるのは逆効果になることも。そこで、断捨離が泥沼化しかねない「禁句」を紹介します。

1:どうして捨てないの?

「なんで」「どうして」は疑問ではなく、攻撃と受け取られます。

2:これ、使っていないよね

こう聞かれたら、親は反射的に「使っている」と答えます。

3:もう使わないでしょ?

価値観を押しつける言葉。親は自分の暮らしを否定されたように感じます。

4: 捨てなきゃダメ

責める口調、攻める言葉は反発しか生み出しません。

5:勝手にしたら

こうした突き放した言葉は、親の態度をより硬化させます。

親の価値観を理解しようとしない。受け止めるだけでよい

ものには親の価値観がくっきりと表れます。「実家の断捨離」をすると、ときには見たくない現実を見なければいけないかもしれません。「自分の親なのだから、わかってあげなければ」と思うほど、こちらが苦しくなることがあります。

ですから、親を理解するのでなく、「ああ、こういう人なのか」と受け止めるだけでOK。正しい・間違っている・価値観が合う・合わないとジャッジしないこと。必要なのは、自分を守れる距離をとることです。

●家族仲が良好でも、親子の「ものの価値観」は違う

「実家をどうしようかという話をしたら親が不機嫌になりそうで。どのように伝えたらよいのでしょうか」というお悩みもよくいただきます。

実家の断捨離は、親と子の関係が色濃く反映されます。なんでも忌憚(きたん)なく話し合える親子関係はそう多くありません。仲よし親子だったとしても、「親をがっかりさせたくない」と気づかってしまう。あるいは、子どもが責任を負いすぎて精神がまいってしまったという話もあります。

親が元気なうちに断捨離してもらいたいとみなさん思うのですが、これがなかなか難しいのです。親子関係が良好でないほうが、かえってスムーズに進むこともあります。「自分には関係ない」と躊躇(ちゅうちょ)なく家を売ってしまう人もいます。

ですから、どんな親子関係だったかをまず踏まえなければなりません。そのうえで、たとえ良好な関係であっても、親の価値観と子の価値観は違うと認めることが大事です。