CASC(中国航天科技集団)は日本時間2026年8月5日、山東省海陽市沖の黄海から「捷龍3号」ロケットを打ち上げ、ハイパースペクトル(高分光)観測衛星「東方慧眼01星・02星」の2機を所定の軌道へ投入することに成功しました。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:捷龍3号(東方慧眼ハイパースペクトル01星・02星)

・ロケット:捷龍3号(Smart Dragon 3 / Jielong-3)遥十二
・打ち上げ日時:日本時間 2026年8月5日 11時38分
・発射場:山東省海陽市沖 黄海(海上発射)/発射船「東方航天港」号
・ペイロード:東方慧眼ハイパースペクトル01星・02星(OSE HS-01/HS-02)


東方慧眼は、リモートセンシング衛星によるコンステレーションです。今回の2機は中国企業の東方星鏈が取りまとめ、武漢大学が開発しました。可視光から短波赤外線までを22の波長帯に分けて観測し、作物の生育状況や水質、鉱物資源などの判別に利用します。


また、2機は400TOPS級のAI演算基盤を備え、撮影した画像を軌道上で処理・解析できる点が特徴です。地上へ送信するデータを絞り込むことで、観測から情報提供までの時間を短縮できるとされています。


なお、この2機は国際協力ミッションとして、インドネシア向けの「Lampung-1」とウズベキスタン向けの「Samarkand-2028」という名称も使用されています。両国では、農業や環境監視、天然資源の調査などでの活用が見込まれています。さらに、両国側のパートナーは衛星に搭載されたAIシステムの開発にも参加しており、今後は衛星が取得した観測データを利用する予定です。


捷龍3号、初飛行から12回連続成功

捷龍3号は、CASC傘下のCALT(中国運載火箭技術研究院)が開発し、商業ロケット会社「China Rocket(中国長征火箭有限公司)」が投資・運用する4段式固体燃料ロケットです。全長約31.8m、打ち上げ時質量は約140tで、高度500kmの太陽同期軌道に約1500kgを投入できます。今回は12回目の飛行で、初飛行からすべて成功しています。


前回の2026年4月11日は広東省陽江市付近の海域から打ち上げられましたが、今回は山東省海陽市付近の海域から実施されました。また、同市を拠点とする「東方航天港」は、今回までに27回の海上打ち上げを支援し、計166機の衛星を軌道へ送り出しています。


関連画像・映像

【▲ 山東省海陽市付近の海上発射地点で点火した捷龍3号ロケット(Credit: CNSA)】
【▲ 山東省海陽市付近の海上発射地点から上昇する捷龍3号ロケット(Credit: CNSA)】

 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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