心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)氏が、YouTubeチャンネル「公認心理師いがぐりこの人間関係がラクになる心理学」にて「最初は優しかったのに。急に攻撃してくる人の心理と対処法【公認心理師が解説】」と題した動画を公開した。

動画では、親しくなった途端に急に冷たくなったり攻撃的になったりする人の心理状態と、その具体的な対処法について解説している。

栗林氏はまず、急に攻撃的になる理由として3つの心理的要因を挙げた。
1つ目は、相手があなたのことを「自分の思い通りの存在だ」と勝手に理想化している点である。「決して私を裏切らない完璧な理解者」と過剰な期待を抱いているため、少しでも意見が違ったり誘いを断ったりすると、そのイメージが崩れ「裏切られた」「ひどい人だ」と極端に敵視してしまうと説明した。

2つ目は、相手自身が心の奥底で「人と親しくなること」を恐れていることだ。過去の人間関係などで深く傷ついた経験から、「いつか見捨てられるかもしれない」という強い不安を抱えており、自分が傷つく前に相手を攻撃して関係を壊そうとする防衛反応が働いているという。

3つ目は、「それでも私を見捨てないかな?」とあなたを試しているケースである。無意識のうちにわざと傷つくような言動をとり、相手が機嫌を取ってくれるかを確認しようとする「試し行動」だと指摘した。栗林氏は、一時的に誤解を解こうと歩み寄っても、相手は「攻撃しても離れない人」と学習し、不安になるたびに攻撃を繰り返すようになると警告した。

これらの心理を踏まえた上で、栗林氏は「相手の問題をあなたが解決しようとするのをやめる」ことが最大の対処法だと語る。メッセージが来てもすぐに反応せず時間を置く、対面なら挨拶だけして物理的に距離を取るなど、相手の「見捨てられ不安」に巻き込まれない行動が重要だと強調した。
他人の不機嫌の責任まで背負わず、まずは相手と自分の問題を分けて考えることが、心を守るための第一歩であると結論付けた。

チャンネル情報

公認心理師いがぐりこが、人間関係に疲れやすい30~50代女性へ、今日から使える心理学をお届けします。心理カウンセラー歴12年以上、1,165件超のカウンセリングと2,697名以上のセミナー実績。FAP療法などトラウマケアを専門に、自己肯定感の高め方や不安の手放し方をわかりやすく解説します。