「W杯消滅危機?」 FIFAと各連盟の対立で世界サッカーはどこへ向かうのか 公平な大会運営に必要なものとは
FIFAが打ち出した新会社「FIFA Forward Enterprise(FFE)」構想を巡り、世界サッカー界はかつてない対立へ発展している。
『The Athletic』によれば、UEFAは構想が撤回されない限り、加盟55協会が男女ワールドカップを含むすべてのFIFA主催大会をボイコットする構えを見せているという。さらにConcacafも計画を拒否し、インファンティーノ会長の指導体制への不信感が広がっている。
仮にUEFAが本当にボイコットへ踏み切れば、その影響は計り知れない。大会そのものの存続を揺るがしかねない事態へ発展する可能性も指摘されている。来年の女子ワールドカップ欧州予選プレイオフをはじめ、女子U-20ワールドカップ、女子U-17ワールドカップ、男子U-17ワールドカップなど複数の大会が直接影響を受ける可能性がある。男子ワールドカップではキリアン・ムッバペ、ラミン・ヤマル、アーリング・ハーランド、ジュード・ベリンガムら世界最高峰のスターが不在となり、女子大会でもスペインやイングランドなど強豪国が姿を消す異例の事態になりかねない。
FIFAは加盟協会の過半数の賛成がなければFFEは設立されないと説明しているが、UEFAが結束を維持すれば計画の実現は極めて難しくなるとの見方もある。一方で、欧州側の結束が崩れればFIFAが主導権を握る可能性も残されている。インファンティーノ会長が構想を撤回するのか、それとも強行するのか。世界サッカーの未来を左右する駆け引きが続いている。

