28日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比28.97ポイント(0.11%)安の25178.21ポイントと反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は19.78ポイント(0.24%)高の8385.16ポイントと小幅に続伸した。売買代金は1405億4690万香港ドルに拡大している(27日前場は1112億2270万香港ドル)。
 世界的な半導体株安が逆風となる流れ。昨夜の米株市場では、ナスダック指数が0.2%安と4日続落。28日のアジア市場では、半導体株の急落で韓国総合指数がサーキットブレーカー発動(第1段階は前日比8%以上の下落が1分間続いたため、全市場を20分間停止)で一時取引停止となった。日本市場でも主力の半導体株が一時ストップ安している。人工知能(AI)を巡る巨額投資の警戒感がくすぶっていることや、メモリー産業の生産拡大で将来的に価格が下がるとの懸念も広がった。そのほか、金相場安を嫌気し、関連銘柄が売られたことも全体相場の重しとなった。
 ただ、下値は限定的。中東情勢の緊張緩和期待で原油の値下がりが続いていることや、中国の政策に対する期待感が支えだ。月例の中国共産党中央政治局会議は週内に開催される。7月の同会議は例年、下半期の経済政策方針や金融政策の方向などを決定する重要度の高い会議だ。ハンセン指数もプラス圏で推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が22.8%安、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が4.6%安、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が4.3%安と下げが目立った。老鋪黄金と周大福については、28日の金相場大幅安が嫌気されている。また、老鋪黄金は27日、中間決算の調整後利益が83〜85%増加するとの見通しを明らかにしたが、ブローカー各社は目標株価を相次ぎ下方修正。投資家にリスク回避の売りが広がった。
 セクター別では、半導体が安い。兆易創新科技集団(3986/HK)が15.9%、ASMPT(522/HK)が13.0%、瀾起科技(6809/HK)が11.4%、上海天数智芯半導体(9903/HK)が10.2%ずつ下落した。そのほか、プリント基板(PCB)の広州広合科技(1989/HK)が14.2%安、建滔集団(148/HK)が12.5%安、大規模言語モデル(LLM)の北京智譜華章科技(2513/HK)が16.5%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が11.2%安と値を下げている。
 産金・非鉄セクターもさえない。紫金黄金国際(2259/HK)が3.6%安、霊宝黄金(3330/HK)が2.6%安、招金鉱業(1818/HK)が1.7%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.8%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.4%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.0%安で前場取引を終えた。
 半面、自動車セクターはしっかり。浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.9%、理想汽車(2015/HK)が2.3%、小鵬集団(9868/HK)と奇瑞汽車(9973/HK)がそろって1.3%ずつ上昇した。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.98%安の3820.52ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。資源・素材、医薬、軍需産業、証券なども売られた。半面、消費は高い。銀行・保険、自動車、不動産、公益、運輸も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)