酷暑を美味しく乗り切れ!至高の「絶品アイス」【アイスミルク&ラクトアイス部門・氷菓部門編】

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「今年4月に気象庁が最高気温40℃以上を記録した日を『酷暑日』と呼称することを決定するなど、猛暑への対応は社会課題になっています。

その影響は、年間約1100種類が販売されているアイス市場にも表れており、各社がこの夏に向けて発売した新商品のうち、氷菓などサッパリ系のアイスが増えている。

メーカーが厳しい暑さを意識した商品開発を積極的に進めていることが窺(うかが)えます」(アイス研究家のシズリーナ荒井氏)

アイスは乳固形分と乳脂肪分の量によって、「アイスクリーム」(乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上)→「アイスミルク」(乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上)→「ラクトアイス」(乳固形分3%以上)→「氷菓」(それ以外)の四つに分類される。

各社は予想される厳しい暑さに備え、あっさりとした味わいの氷菓に注力しているということだろう。

では、味とコスパで今夏の酷暑を吹き飛ばす「絶品のアイス」はどれなのか。 FRIDAYは3人の専門家の採点をもとに、「アイスクリーム部門」、「アイスミルク&ラクトアイス部門」、「氷菓部門」の3ジャンルで絶品ランキングを作成した。「アイスミルク&ラクトアイス部門」と「氷菓部門」を見ていこう。

明治、森永、ロッテ…各社の人気商品勢揃い

菓子市場研究者の松林千宏氏は、「アイスミルク&ラクトアイスでは、明治の『エッセル スーパーカップ 超バニラ』が至高」と話す。

「乳脂肪分がアイスクリームほど多くないにもかかわらず、しっかりとコクがあり、後味もスッキリ。最近は暑すぎて、本格派のアイスクリームを食べると水分が欲しくなる。真夏には少し重く感じることもあります。『スーパーカップ』なら、キレがあるので単体で楽しめます。実勢価格150円前後ながら200mlと大容量なのも嬉しい(『MOW』は14ml)」

この部門ではほかにも、江崎グリコの『ジャイアントコーン チョコナッツ』(実勢価格160円前後)、森永製菓の『チョコモナカジャンボ』(実勢価格160円前後)、ロッテの『爽(そう) バニラ』(実勢価格110円前後)などがランクイン。

各社のロングセラー商品が顔を揃えた形だが、冷凍食品マイスターのタケムラダイ氏、前出の荒井氏は、最上位にロッテの『クーリッシュ バニラ』(実勢価格150円前後)を推す。

「『マイナス8℃で飲むアイス』がコンセプトで、ゼリー飲料の携帯用パウチ容器をアイスで初めて採用。蓋(ふた)を締めれば手がベトベトにならずに済むので、スマホ片手に歩くことの多い現在の時流にもマッチした商品です」(タケムラ氏)

荒井氏は、『クーリッシュ』の季節に合わせたマイナーチェンジを高く評価する。

「爽(さわ)やかな食感を演出するため、中には微細な氷が含まれていますが、そのサイズはシーズンごとに調整されています。たとえば、夏は氷の粒を大きくして清涼感をアップし、冬は粒を小さくしてコクを強調する。また、冬には乳脂肪分を追加することで、ミルク感もアップ。人気商品でありながら、その地位に安住することなく、繊細な調整を施しているところが素晴らしい」

定番商品を抑えた「氷菓No.1」は?

いよいよ最後のジャンル、氷菓部門に目を移そう。夏に最も活躍する氷菓の代名詞といえば、赤城乳業の『ガリガリ君 ソーダ』(実勢価格85円前後)だろう。暑い日につい手が伸びてしまうこのアイスを、前出の松林氏は1位に推す。

「安さに意識が向きがちですが、不純物のない『純氷』の使い方に注目してほしい。外は硬めの層でコーティングし、中にはガリガリ食感の粗削りな氷が隠されている。あの独特な食べ応えは、そんな二層構造によるものです。’23年のリニューアルでは大きい氷の割合が増え、より爽快な味へ進化しています」

前出のタケムラ氏は、もう一つの定番氷菓、井村屋の『あずきバー』(実勢価格75円前後)に一票を投じる。

「1本あたり100粒程度とふんだんに使用されている小豆の香り、そしてほんのりとした甘さがいい。欠点は凶器レベルの硬さでしょうか(笑)。歯が折れそうなほどですが、慣れているファンは舐(な)め溶かしながら食べていますね」

ところが、そんな定番の二大ロングセラー商品を抑え、堂々の氷菓部門1位に輝いた商品がある。江崎グリコの『アイスの実 ぶどうマスカット』(実勢価格150円前後)だ。

「果汁を含んだ薄い氷が全体をコーティングしており、食べる際に手が汚れない。中に入っているのは、濃厚な果実味を感じることができるジェラートで、ジュワッとジューシーな食感を楽しむことができる。

ジェラート製法を採用することによって、普通のアイスよりも氷の粒子が細かくなり、空気の含有量が少なくなる。果実の香りがしっかり閉じ込められているので、噛(か)んだ瞬間に口の中でぶどうのフレーバーが爆発するのです。

『アイスの実』は冷凍庫から冷蔵庫に移して少し解凍してから食べると、そのポテンシャルが最大限引き出される。私のオススメは、冷蔵庫に移してから23分後。その時の『アイスの実』はメチャクチャ美味しいです」(前出・荒井氏)

アイスミルク&ラクトアイス部門の『クーリッシュ』、氷菓部門の『アイスの実』、そしてアイスクリーム部門の『パルム』。各ジャンルの「絶品のアイス」を食べ比べ、今年の夏をひんやり美味しく乗り切ってはいかがだろう。

『FRIDAY』2026年7月31日号より