2018年1月31日、新義州市の上空に立ち上った黒煙(参考写真=RFA)

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北朝鮮北西部の国境都市・新義州市で先月上旬、国営ガソリンスタンドが爆発し、給油待ちをしていたバスの乗客ら少なくとも20人以上が死亡する大事故が発生していたことが分かった。当局は関係者への事情聴取を行ったものの、事故原因や被害状況を公表せず、住民への説明や再発防止策も示されないまま事実上「封印」されたという。

北朝鮮では過去にも、大規模火災や建物倒壊など多数の死傷者を伴う事故が発生しているが、情報が公表されない例がほとんどだ。

それでも口コミで情報が広がり、海外にまで伝わるケースもある。韓国の月刊朝鮮は2004年6月号で、1979年11月に起きた大事故について伝えている。

同誌によると、当時、咸鏡南道の龍城(リョンソン)駅で発生した列車爆発事故は、3000人あまりの死者と1万人以上の負傷者を出した、北朝鮮最大の爆発事故と呼ばれているという。

(参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故

龍城駅は道都の咸興(ハムン)駅と、2·8ビナロン工場、龍城機械工場などがある工場密集地帯をつなぐ通勤列車と、その一帯の化学工場・機械工場などの生産物を運ぶ貨物列車が交差する駅だ。

咸興出身の脱北者キム・スンチョル氏が同誌に証言したところによると、「当時、事故現場では軍需工場である17号工場で生産された火薬を積んだ貨物列車5両が待機中だった」という。

貨物列車1両に積まれた火薬は5トン程度だった。ちょうど通勤列車が到着したタイミングで、多くの乗客で込み合う中、最初に原因不明の小規模な火災が起き、状況を知らない人々が野次馬として群がった。

すると、すぐに大爆発が起き、龍城駅はもちろん近隣の住宅までをも完全に吹き飛ばしたという。駅から20キロほど離れた咸興科学院の窓ガラスが割れるほどの衝撃だったという。

事故の原因を調べ、公開して責任の所在を明らかにしなければ、安全対策は改善しない。北朝鮮の隠蔽体質により、今後も同国社会は大事故のリスクを抱え続けるだろう。