井上拓真と那須川天心

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 那須川天心(27)――キックボクシング42戦無敗のままボクシングに転向した人気ボクサーだが、昨年11月のWBC世界バンタム級王座決定戦で井上拓真(30)に初黒星を喫した。

【写真7枚】トリケラトプス拳のポーズで相手選手を挑発する那須川天心

 その再戦が9月に行われるという。

 ところが、これにボクシング関係者が悲鳴を上げているのだとか。さるスポーツライターによると、

「前回の試合は0-3の判定負け。“疑惑の判定”というわけでもなく、力の差は歴然としていました」

 その後、拓真は、

「元4階級王者の井岡一翔を相手に防衛に成功。さらに経験値を上げ、ボクシング人生の絶頂にいます」

 一方の那須川も、WBC世界同級王座挑戦者決定戦でTKO勝ちを収めた。

井上拓真那須川天心

「転向前に師事していたトレーナーと再タッグを組み、いい試合ではありました。とはいえ、拓真との差が縮まったとは言い難く、天心に勝ち目があるとは到底思えません。この世界、同じ相手に二度も負けると、キャリアに致命的な傷が付いてしまうんです」

 再戦はWBC以外のベルトを獲得してからでも遅くない、というのである。

名物女性マネジャーが死去

 いったい那須川は何を急いでいるのか。

「それが、本人はもちろん、所属先である帝拳ジムの本田明彦会長も“勝てる”と自信満々なんです。以前は慎重な方だったんですが……」

 口を濁すが、何か思い当たることでも?

「かつてあのジムには、長野ハルさんという女性の名物マネジャーがいましてね。勝ち負けの見立てが正確で、会長もハルさんには頭が上がらなかった」

 だが彼女は昨年の元日、老衰で他界。99歳だった。

「それ以来、帝拳ジムがさっぱりで……。天心も、拓真に負けて無敗伝説が途絶えたことで、チケットの売れ行きに陰りが見えているのだとか。“次世代スター”を失うことは、ボクシング界全体にとっても大きな痛手なんですよ」

下馬評を覆せるか。

週刊新潮」2026年7月30日・8月6日号 掲載