ソフトバンク・前田悠伍 7回零封で開幕7連勝 高卒3年以内は日本ハム・大谷以来、球団61年ぶり快挙
◇パ・リーグ ソフトバンク3―0ロッテ(2026年7月19日 ZOZOマリン)
ソフトバンクは19日のロッテ戦で前田悠伍投手(20)が7回4安打無失点8奪三振、無四球で無傷の開幕7連勝を飾った。高卒3年目以内の開幕7連勝は2015年の日本ハム・大谷以来の偉業で球団では65年の林俊彦の12連勝以来61年ぶり。チームは3連勝。貯金も今季最多の21に伸ばした。
3―0の7回に安田とソトのヒットで1死一、二塁。この試合で初めて得点圏に走者を背負う。さらに自らの暴投で走者が二、三塁に進むが、冷静沈着な前田悠が動じることはなかった。
「(ピンチは)1個ちょっと(ギアを)上げるという意識でやっています。自然と力が入るので」
井上を高めの直球で空振り三振。代打・佐藤には直球を3球続けて追い込むと、1ボール2ストライクからのフォークで空を切らせた。高2で選抜の優勝投手になるなど、幾多の戦いを乗り越えてきた。勝負どころでの集中力は折り紙付きだ。今季、得点圏に走者を背負った場面では、被打率・057(35打数2安打)と驚異の数字をマークしている。
7回を投げて4安打無四球で無失点。8三振を奪った。これで高卒3年目以内では15年の日本ハム・大谷以来となる開幕7連勝だ。内容も5戦連続HQS(ハイクオリティースタート=7回以上、自責点2以下)と安定感も群を抜いている。
「もっと長いイニングを投げて、少ないピンチで頑張りたい。連勝は意識したわけではないですが、1試合1試合、自分のピッチングができているのが結果につながっていると思います」と20歳は謙虚だが、小久保監督は「ゲームを支配するというかね。ここ4〜5回のピッチングで見えてきている。トッププレーヤーに上り詰めるサイクルに入っている感じがします」と最大級の評価で称えた。
この日、甲子園春夏連覇を目指した母校・大阪桐蔭が大阪大会4回戦で姿を消した。結果で知り「マジか」と衝撃を受けた。同時に「やっぱり何が起こるか分からない。その面ではアマチュアもプロも変わらない。しっかり何が起きてもいい準備をできたら」と気を引き締めた。
昨秋のドラフトで1位指名した佐々木麟太郎が大リーグ挑戦を選択した。球団としては痛手だが、ホークスにはともに「高校四天王」と呼ばれた世代No・1左腕・前田悠がいる。背番号41が驚異的なスピードでエースへの階段を上っていく。(木下 大一)
○…高卒3年目以内の投手が開幕7連勝以上するのは直近では2015年に日本ハム3年目だった大谷翔平(現ドジャース)の7連勝以来11年ぶり。球団では1965年の南海3年目・林俊彦の12連勝以来61年ぶりだった。

