「ジャンプするだけで血管年齢が20歳若返った!」驚異の”一酸化窒素”エクササイズで血流がどんどんよみがえる

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加齢とともに進む「毛細血管のゴースト化」

「血液が通わなくなり、血管として見えていながらも本来の機能を果たしていない毛細血管のことを、私たちは『ゴースト血管』と名付けました。血管の9割以上を占める毛細血管の「ゴースト化」は加齢とともに進み、酸素や栄養素を運んで老廃物を回収するという、本来の働きが失われてゆきます。

ゴースト化は高血圧や糖尿病を悪化させ、各臓器の機能を低下させることもわかっており、近年では、毛細血管が傷むと認知症や骨粗鬆症が進行しやすいことを裏付ける研究も発表されました」

そう解説する大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸氏によれば、ゴースト化した毛細血管は運動によって再び活性化し、復活させられるという。

日常的に運動する習慣がない人は血管がゴースト化していくリスクが高いが、適度に運動して血流量を上げていけば、血管は強くなるのだ。ではどのような運動が血管を強くするのか。ここからは誰でも手軽にできるエクササイズを見ていこう。

愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター長の伊賀瀬道也氏によると、血管を広げて血液を通わせるために必要なのが、NO(一酸化窒素)を多く分泌させることだ。

「血管は柔らかいゴムホースのように伸びたり縮んだりしながら血液を流します。伸びるときには、血管の最も内側にある内皮細胞から、NOがガスとして血液中に放出されることがわかっています。

NOを放出させるためには、適度な筋肉の収縮が欠かせません。人間の6割の筋肉がある下半身、とくに太腿やふくらはぎの筋肉を動かすことが良い。そのためには、ジャンプすることが効果的です」

「NOエクササイズ」で血管が若返る

NOを血液中に大量に放つ「NOエクササイズ」――伊賀瀬氏がすすめるそんな運動は、「8秒ジャンプ」から始まる。

全身の力を抜いて背筋を伸ばして立った姿勢から、真上に軽くジャンプして着地してみよう。足が床から少し離れる程度の高さで跳ぶことを、8秒間繰り返すだけの簡単な運動だ(下図表を参照)。

「ジャンプしたことで血管年齢が20歳若返った患者さんもいますが、私はこれを始めてから体重が10kg減り、血圧は130mmHgほどで安定しました。心をウキウキさせて楽しみながら行うことが、長続きするポイントです。

ジャンプはもともと気分が高揚しやすい運動ですが、音楽を合わせることで気分はさらにアゲアゲになる。私は往年のバンド、ヴァン・ヘイレンの曲『ジャンプ』を口ずさみながら跳んでいます。自分の好きな歌で跳ぶと、高血圧を防ぐだけではなく、ストレスを緩和し、うつ病対策にもなります」(伊賀瀬氏)

ジャンプするのが難しい人は、椅子や手すりなどに摑まって両かかとを上げ下げするだけでも、筋力の増強につながるという。

寝ながらできるお手軽ストレッチとして、伊賀瀬氏は「手足ぶ〜るぶる」もすすめる。仰向けになった状態から地面と直角になるように手足を上げて、30〜60秒ほどぶるぶる揺らすだけ。

「手足の血流を改善して毛細血管を若返らせますが、血管が若返ることによって血流がさらに良くなる好循環が生まれます。血流が滞りがちな下半身の筋肉から始めて、上半身に進むと効率的。手指を反らしてみるなど、小さい筋肉も伸ばすように心がけましょう」(伊賀瀬氏)

【後編記事】『血管の名医が開発「血圧を下げるゾンビ体操」改良版がついに出た…“この動作”を加えるだけで効果倍増ってホント?』へつづく。

週刊現代」2026年7月20日号より

【つづきを読む】血管の名医が開発「血圧を下げるゾンビ体操」改良版がついに出た…”この動作”を加えるだけで効果倍増ってホント?