うなぎ串の名店3選|武蔵小山・大井町で気軽に一杯できる店
日本人のハレの日のごちそう、うなぎ。うな重や白焼きもいいけれど、楽しみ方はまだあります。気軽に贅沢気分を味わえる“うな串呑み”から、様々なジャンルの料理と合わせ技で楽しむ“〆うなぎ”まで。ちょいうなぎで、この夏の粋を楽しみませんか?
ひと口なれど、濃厚な味わいに酒が進む!うな串呑み
まずは気軽さはもちろん、部位ごとに味わえて、うなぎの新しい一面にも出合えるうな串呑みから。ひとり呑みにもぴったりなお店が集まりました。
部位の旨さを引き出した焼きが絶妙!『うなぎ串 梅星』@武蔵小山
うなぎは好きだがうな重となると少々気合がいる。そうではなくて、ちょいと一杯。そんな気分のときに絶好なのが“うな串呑み”。片肘張らない立ち呑みスタイル。
ますますぴったりなのがここ『梅星』だ。店主・地頭江孟さんのワンオペで「一通り(6本)」でも1670円とリーズナブルなのもありがたい。「骨せんべい」 や「鰻の燻製」 あたりで一杯やりつつ、焼き上がりを待つ。
鰻の燻製680円、鰻の肝刺590円

『うなぎ串 梅星』鰻の燻製(左)680円、鰻の肝刺(右)590円 しっとりとして塩気がある燻製、さっと湯引きされた丸ごとの肝、それぞれに旨みがありこれまた酒が進む
で、強火の炭でしっかり焼くのが地頭江さん流だと思うのだが、この焼き加減が絶妙。たとえばヒレ(ヒレの根もとを巻いた)の外側やカワ(尾っぽ)などカリッといってほしいところはしっかりカリッ。
うなぎの身質を味わいたいタンザクはバリリとしつつもふっくらジューシー。キモのふわ苦感もいい感じ。
全通り(9本)2600円、金魚480円

『うなぎ串 梅星』全通り(9本)2600円、金魚480円 左上からクシマキ、カワ、バラ、タンザク(塩)、ヒレ、キモ、クリカラ、カブト、タンザク(タレ)の全9串。「金魚」(大葉と唐辛子入り焼酎炭酸割り)のピリ辛もよく合う
それこそ頭から尻尾までうなぎのいろんな部位を丸ごと楽しめるのもうな串ならではだと思うのだが、そのヨロコビを焼きで引き出しているのがニクいってわけだ。
力強い焼き色で甘辛のタレをまとったクリカラもやっぱたまらん、などと思いつつ酒が進む。
店主:地頭江孟さん「うなぎのおいしさをカジュアルに楽しんでください」

『うなぎ串 梅星』
[店名]『うなぎ串 梅星』
[住所]東京都品川区小山4-9-1
[電話]070-9237-5094
[営業時間]16時~23時(22時LO)、土・日15時~23時(22時LO)
[休日]月(不定休あり)
[交通]東急目黒線武蔵小山駅東口から徒歩3分
ていねいな仕事が光る じっくり焼かれ期待を裏切らない味『三代目 むら上 大井町店』@大井町
大井町駅東口から東小路を抜けてさらに平和小路のどん突き、うな串で一杯やるには絶好のロケーションにある。
そして店長の五十嵐実さんによれば、うなぎは浜名湖を中心に産地直送だからこその「よそでは考えられない価格」 がまた魅力。確かにブランドうなぎ「でしこ」を使った「むら上重」 が2800円はうれしい限り。
むら上重2800円※浜名湖ブランドうなぎ「でしこ」

『三代目 むら上』むら上重2800円※浜名湖ブランドうなぎ「でしこ」 浜名湖産のブランドうなぎ「でしこ」はふんわりとろけるような食感と脂の甘みが特徴的。いやみがなくきれいな味だ
まあそれは〆のお楽しみとして、まずはうな串で一杯ということなら、「ひと通り」4本セットがおすすめだ。
鰻ひと通り(4本セット)1850円、瓶ビール600円

『三代目 むら上』鰻ひと通り(4本セット)1850円、瓶ビール600円 左からきも焼、ひれ焼、短冊、白焼。ふっくらした焼き上がり。キモのボリュームもすごい
うなぎは国産で毎朝捌き、串打ちをする。それを備長炭の遠火でじっくりと焼き上げる。蒲焼きはツヤっとして、白焼きはカリッ、ヒレはしっとりした佇まいでキモはぷっくり。クイッと食べる前に早くも旨そうな仕上がりだ。
ビールをグイッとやりながら食べ進めれば、肝の苦みも短冊の香ばしさもそれぞれ期待を裏切らない。丁寧な仕事に乾杯である。
店長:五十嵐実さん「串もお重のうなぎも炭火でじっくりと焼き上げます」

『三代目 むら上 大井町店』
[店名]『三代目 むら上 大井町店』
[住所]東京都品川区東大井5-7-15
[電話]03-5479-4808
[営業時間]11時半~14時、16時半~21時
[休日]月・火(祝日をのぞく)
[交通]JR京浜東北線ほか大井町駅東口から徒歩5分
ふっくら、コンガリあるいはジューシーに勢いのある焼きと旨さ『うなぎ串焼き くりから』@東中野
うちわで炭をパタパタやりながら串を返して焼き上げていく所作がいい。
聞けば中野のうな串の名店『川二郎』の先代が祖父とのことで、「うなぎ屋ではなく居酒屋として楽しんでほしい」とコチラを立ち上げたのが14年前。なのでうな串はもちろん、うなぎのつまみやお酒の種類も揃っている。
うざく830円、うな刺し830円

『うなぎ串焼き くりから』うざく(奥)830円、うな刺し(手前)830円 「うざく」にはいろんな部位が使われていてそれが楽しい。「うな刺し」(湯引き)はポン酢に柚子胡椒や梅肉でハモのようにいただく。さっぱりした中にうなぎの脂の甘みも感じる
「仕入れと捌くタイミングが大事」と語るうなぎは鮮度にこだわり、串焼きの歯応えを出すには「近火の強火」で焼くという。
おまかせ5本セット1710円、ホッピーセット600円

『うなぎ串焼き くりから』おまかせ5本セット1710円、ホッピーセット600円 左かられば、ばら、ひれ、きも、くりから。熱々を頬張ってホッピーでグイッとやるのが至福
で、実際、そうして焼かれた串はいずれも部位ごとのよさが出て勢いのある旨さ。キモやレバーはぷっくりして新鮮さが伝わるし、こんがりしつつジューシーなヒレや、脂ののった旨み満載のクリカラも文句なし。うなぎのいろんな表情を余すことなく堪能できる。
店主:鈴木規純さん「捨てるとこなし すべての部位を使って串にしています」

『うなぎ串焼き くりから』
[店名]『うなぎ串焼き くりから』
[住所]東京都中野区東中野3-16-8
[電話]03-6908-1607
[営業時間]17時~23時、土・日・祝13時~22時
[休日]水
[交通]JR総武線東中野駅西口から徒歩4分
撮影/浅沼ノア(梅星、むら上)、小島昴(くりから)、取材/池田一郎
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※月刊情報誌『おとなの週末』2026年8月号発売時点の情報です。

