「なぜ女性ではダメなのか」木原長官“45秒間沈黙”の瞬間…皇室典範改正案めぐるSNSで話題の一幕を分析「あたふたしている」「男系男子が世界で唯一の価値とかは言わないんだ」

17日の国会会期末を目前に控え、参議院では皇室典範改正案をめぐる審議が大詰めを迎えている。そうした中、すでに衆議院本会議で可決された同改正案に関して、10日の国会答弁で注目の一幕があった。
【映像】あたふた…木原長官“45秒間沈黙”の瞬間(実際の様子)
共産党の塩川鉄也衆議院議員から「なぜ女性ではダメなのか。なぜ男系男子にこだわるのか」と、安定的皇位継承の本質に迫る質問が投げかけられた。しかし、質問に対して答弁に立った木原稔官房長官が語り出すまでに、実に45秒間もの「沈黙」が流れた。
ニュース番組『わたしとニュース』では、この国会答弁の一幕から見えた政府の姿勢について、ジャーナリストの浜田敬子氏を交えて深掘りした。
■「なぜすぐに言い切れなかったのか」沈黙が続いた政府答弁への違和感
多くの国民が抱く「なぜ女性ではダメなのか」という疑問。塩川議員が代弁した形となったこの本質的な問いに対し、45秒間の沈黙の末、木原官房長官からようやく出てきたのは「安定的な皇位継承」に関する従来の回答だった。
この答弁の様子について、浜田氏は強い違和感を示した。
「高市(早苗)総理も自民党の党大会で、『126代にわたって男系で皇統が継承されてきたという、世界でも比類がない歴史的事実こそが、天皇の権威と正統性の源だ』と語っていたにもかかわらず、官房長官はすぐにそうは言えなかった。政府答弁として、これが正当なのだとなぜすぐに言い切れなかったのだろうと不思議に思った」(浜田氏、以下同)
男子による皇位継承の伝統を絶対的な価値として掲げる一方で、いざ国会でストレートに根拠を問われると言葉に窮してしまう政府の姿は、SNSで大きな反響を呼んだ。
■「30年改正しない状況が持つのか」ジェンダー平等の進展と世論の変化
今回の改正案では、付則に「見直しは30年後ごとに行う」と盛り込まれている。木原官房長官は「必要な時に見直すこともあり得る」として、議論の余地を残した形だ。しかし、これからの時代、現状の議論のままで本当に乗り切れるのだろうか。浜田氏は、海外の王室の事例を引き合いに出しながら将来を懸念する。
「30年という長い間には当然世論や社会も変わってくる。例えば、ヨーロッパの王室が男系男子から、長子も含めた王位継承をしていく形に変わったのは、ジェンダー平等や人権の問題といった社会的な環境の変化に応じたためだ。王室も変わっていかなければ、むしろ王室の伝統が守れないということなのだろう。日本でも同じようなことが起きないかというと、私はジェンダー感覚とかはどんどん進化していく可能性があると思っている。30年間同じ状況で『改正しません』ということが本当に持つのかと感じる」
(『わたしとニュース』より)
