【西武】甲斐野央投手インタビュー 登板が確定していない時は「気持ちの整理よりは身体の整理をしている」

7月10日放送のライオンズナイターでは、エスコンフィールドHOKKAIDOの日本ハム―西武13回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの甲斐野央投手にインタビューした模様を放送した。登板が確定していない時の気持ちの高め方、打者との駆け引きについて訊いた。
――楽天戦は火曜日(7月7日、12回戦)、水曜日(7月8日、13回戦)も終盤まで気の抜けない試合でした。火曜日は8回裏の時点で3点リード。セーブがつく状況ですが、9回表の登板に向けてブルペンで準備をされていましたか?
甲斐野「もちろん。準備はしていました」
――火曜日は6対1のスコアで、最後のマウンドに上がったのは豆田泰志投手でした。どのような指示が出て、甲斐野投手は出番を譲ることになったのでしょうか?
甲斐野「4点差までは僕が行く予定だったのですが、(滝澤)夏央がしっかりと2点タイムリーを打ってくれたので、僕はその日の仕事がなくなりました」
――登板が確定していない時は気持ちをどうやって高めているのでしょうか?
甲斐野「逆に高めていないですね。僕の場合は出番になった瞬間に気持ちを高めます。それまでは気持ちの整理よりは身体の整理をしている感じですね」
――寸前まで準備をしていても、登板がなくなった時はどう思っていますか?
甲斐野「全力で豆田を応援していました。僕のことよりはチームのことなので、豆田は最近状態がいいですし、しっかりと抑える未来が見えていました」
――水曜日は同点の9回表、甲斐野投手はあっという間に三者凡退で無失点に抑えましたが、空振りを含めて10球中、8球はストライクでした。理想通りのコースに球をコントロールできたのでしょうか?
甲斐野「沖縄は暑かったので、野手のみんなは初回からずっと出ているなか、僕は投げても1イニングなので、ボール先行になると『野手のみんなが頑張ってくれているのに』というのがありますし、外野手も毎回ベンチから外野まで走っているので、できるだけストライク先行で2ボールとかもないようにをずっとロッカーで考えながらやっていました」
――打者3人目、堀内謙伍選手を三球三振で仕留めたのですが、154キロのストレートをファウルにさせて2ストライクに追い込んだあと、甲斐野投手は右手1本でバットを振る真似をしていました。あれはどういった意味があるのでしょうか?
甲斐野「『低めの変化球にそういうさばき方をしてくるだろうな』と僕が逆にイメージをしたというか、『こういうスイングアプローチをしてくるだろうな。じゃあどこへ投げようかな』というのをやっていました」
――バットを振る真似をしたら堀内選手に気づかれませんか?
甲斐野「逆もあるので。僕が知っていて『フォークを投げてくるのかな?』でストレートに差し込まれることもありますし、それが駆け引きになっているのか分かりませんが、僕はそういう意図でやりました」
――甲斐野投手は気持ちが出てしまったものはもう見せてしまうということですね。
甲斐野「そうですね。投げるコースをきっちりと間違えないように考えていました」
――その直後、3球目を投げようとしたら古賀悠斗捕手がひたすら右手を振っていて、甲斐野投手はプレートを外しました。何かあったのでしょうか?
甲斐野「僕がセットに入ったら、ショートの夏央が合図を出してくれて、何だと思って夏央を見たら捕手のほうを指さしていたので、古賀のほうを見たら『外してくれ』みたいなジェスチャーを送っていたのでプレートを外しました。僕はフォークボールを選択したつもりだったのですが、古賀がストレートかフォークのどっちでうなずいたのかが分からなかったそうで、それで迷って外してくれみたいな感じでやっていたそうです」
――甲斐野投手はそのあとロジンバッグを拾いながら頭の横で指をくるくるさせていました。あの行動の意味は何だったのでしょうか?
甲斐野「『1回リセットをするぞ』という」
――それで最後はワンバウンドのフォークを投げて見事に空振り三振を奪ったというわけですね。
甲斐野「そうですね」
――短い間でも駆け引きがあるんですね。
甲斐野「駆け引きになっているか分からないですけど。でも、前回の投球はストライク先行だったので、僕のいいところが出たかなと思います」
――日本ハムとの2位攻防戦が始まります。今のレイエス選手はどうすれば打ち取れると思いますか?
甲斐野「技術的なところだといっぱいありますが、カウントを悪くしないことですね。捕手が構えたところに全部投げられる投手はそういないので、ファウルを取れる球種、スイングをしてこない球種を選択しながらストライクを先行させて、カウントが悪くなったらその時は気持ちで行けばいいかなと思います」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー
