SNSの依存性の高い機能を16歳未満で制限させる法案をカリフォルニア州が検討中、無限スクロールなどを問題視

カリフォルニア州議会で、16歳未満の利用者に依存性のあるフィードや動画の自動再生などを提供しないよう対象プラットフォームに求める法案「Assembly Bill 1709(AB 1709)」が審議されています。
The infinite scroll may become endangered if controversial Calif. law passes
https://www.sfgate.com/politics/article/meta-social-media-teenagers-22337724.php
AB 1709は、アルゴリズムによるコンテンツ推薦や無限スクロール、自動再生、通知などが利用時間を延ばすために設計されていると指摘しています。特に未成年者は衝動を抑える力が発達途中であり、周囲からの反応や評価にも影響されやすいため、依存性のある設計の影響を強く受ける可能性があると州議会は説明しています。
カリフォルニア州では既に、未成年者へ保護者の同意なしで「依存性のあるフィード」を提供することを制限する法律が成立しています。また、2027年1月からはOSやアプリストアが利用者の年齢層をアプリ側へ安全に伝える「デジタル年齢保証法(AB 1043)」が施行される予定です。AB 1709は既存の年齢確認制度を利用し、16歳未満には保護者の同意の有無にかかわらず依存性機能を提供できなくする法案というわけです。
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ジョシュ・ローウェンタール州下院議員が2026年2月に提出したAB 1709の初期案では、依存性のあるフィードをサービスの主要部分として提供する対象プラットフォームで、16歳未満がアカウントを作成したり維持したりすることが禁止されていました。しかし、年齢確認に伴うプライバシー上の問題や、オンライン上の交流を必要とする若者まで孤立させる危険があるとして慎重な意見が相次ぎました。
協議を受けて提出された修正版では、SNS事業者が16歳未満向けに依存性機能を提供しないアカウントを用意すれば、16歳未満でも当該SNSを利用可能で、友人やコミュニティとの交流手段を残せる仕組みです。一方で対応できないサービスは、16歳未満のアカウントを削除する必要があります。
修正版が依存性機能として明記しているのは、利用履歴などを基に投稿を選ぶ「依存性のあるフィード」と動画などの自動再生、カリフォルニア州司法長官が規則で追加指定する機能です。無限スクロールも法案の背景説明で問題のある設計の例として挙げられています。

事業者は年齢確認制度を利用して16歳未満かどうかを判定し、対象となる利用者には依存性機能を表示しないための合理的な対策を講じる必要があります。故意に違反した場合は影響を受けた未成年者1人当たり最大5万ドル(約810万円)、過失による違反では最大2万5000ドル(約405万円)の民事罰が科される可能性があります。司法長官による運用を支援するため、法案が成立すれば年齢確認技術やプライバシーへの影響を調査するe-Safety Advisory Commissionも新設される予定です。
法案は今後、上院歳出委員会での審査が予定されています。
