[7.7 W杯決勝T2回戦 スイス 0-0(PK4-3) コロンビア]

 スイス代表が鬼門のPK戦を制して1954年以来72年ぶりの準々決勝進出を果たした。スイスメディア『20ミヌーテン』や『ブルー・ニュース』などによると、チームメイトの一人が途中まで同行するボディーガード方式を採用してキッカーが集中できる環境を作っていたという。

 スイスは直近3大会のEURO(欧州選手権)で4回PK戦を行っており、そのうち3回が敗戦。苦い思い出が重なるPK戦に向けて、ムラト・ヤキン監督は決勝トーナメント1回戦のアルジェリア戦前に「我々は以前からこの問題をテーマに掲げ、議論を重ねてワークショップまで実施した。選手たちと徹底的に検討してきた」と十分な対策をしてきたことを公表。その上で詳細については明かしていなかった。

 アルジェリア戦は90分の戦いで勝利したスイスだが、コロンビアと対戦した2回戦はPK戦に突入した。後攻のスイスは1人目でMFグラニト・ジャカがセンターサークルからペナルティーマークまで歩き始めると、相手DFジェリー・ミナが挑発。ところがDFマヌエル・アカンジがすぐさま間に入ってミナをブロックしたことで、ジャカは大きな影響を受けずにキッカーを務めて無事に成功した。

 すると、スイスは2人目以降もチームメイトが途中まで同行するスタイルでキックを行い、PK4-3で勝利。苦手とするPK戦を制して72年ぶりの8強入りを果たした。

 スイスメディアによると、ヤキン監督はこのボディーガード方式が即興によるものではなく、「ワークショップで出たものの一部だった」と説明したという。指揮官は「シュートを打つ選手は冷静を保ってペナルティスポットに集中しなければいけない」と述べ、キッカーを動揺させようとする相手の行動を防ぐ狙いがあったことを明かした。

 ジャカのボディーガードを担当したアカンジは「あれはたしかに重要だった。フォックス(パトリック・フォレッティGKコーチ)が素晴らしいプレゼンをしてくれた」とコメント。もっともアカンジはスイスの選手で唯一キックを失敗しており、「みんなの役に立ったんだ。僕を除いてね」と冗談混じりに効果を示した。