YouTubeチャンネル「守鍬 刈雄のお暇なら映画でも」が、「日本版主題歌ってなんだよ #スパイダーマンブランドニューデイ #すぐわ #映画 #守鍬刈雄」を公開した。映画独自解説家の守鍬刈雄が、洋画における「日本版主題歌」が作られる背景や、配給会社ごとに異なる宣伝戦略について解説した。

守鍬はまず、映画『スパイダーマン:ブランドニュー・デイ』でMrs. GREEN APPLEが日本版主題歌を担当することに触れ、これは1人でも多くの観客を呼ぶための配給会社の戦略であると語る。この手法は日本特有のものと思われがちだが、実はインドや中国、韓国など世界各国で行われているという。例えば、インドでは『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開時に現地の音楽家であるA.R.ラフマーンが楽曲を作成しており、「国ごとに音楽をローカライズするという考え方自体は世界でも珍しいものではない」と説明した。

さらに動画では、配給会社ごとにローカライズの傾向が大きく異なる点に言及している。日本版主題歌戦略を積極的に行っているのはソニー・ピクチャーズであり、大型作品が公開されるたびに日本の旬なアーティストとのコラボレーションを仕掛けているという。一方でディズニーは、劇中歌そのものを世界共通ブランドとして大切にする方針をとっており、独自主題歌ではなく「日本版エンドソング」を制作するケースが多いと解説した。

配給会社が有名人の吹き替えや日本独自の主題歌にこだわる理由について、守鍬は「年に1回、数年に1回しか映画館に来ない人」をターゲットにしているからだと指摘する。映画館に行くことが日常となっているファンからは不要に思える戦略だが、ライト層をどうやって振り向かせるかという配給会社の必死の集客手法がそこにはあるという。

「映画はスクリーンの外、宣伝の仕方にもそれぞれ個性が隠されている」と守鍬は締めくくった。洋画における日本版主題歌という身近なトピックから、観客動員に向けた配給会社ごとの緻密なマーケティング戦略が明確に示された。