三次青陵高校野球部3年生3人の絆「最初で最後の夏」 部員2人から念願の単独出場
第108回全国高校野球選手権広島大会が7月4日開幕。この大会に特別な思いで臨んでいるのが三次青陵高校です、部員不足の危機を乗り越えつかんだ単独出場。「野球が好き」その思いだけで続けてきた3人の3年生。三次青陵、最初で最後の夏へ、挑戦です。
■三次青陵 高校野球部員
「気をつけ、礼 お願いします。」
今年で創部77年を迎える三次青陵高校野球部。部員数は、試合ができるギリギリの人数の9人です。さらにもっと驚きなのが、そのメンバー構成、3年生3人と1年生6人。
3年生たちは、1年生が入部する今年の春まで3人で練習に励んできました。
キャプテンの久保田輝樹くんと副キャプテンの古田空くん。2人は入学と同時に入部し、一時期は2人だけで練習をすることもありました。
「2人になるというのは分かっていたが、でもいざ2人になってみたら不安なことが多くて、これからどうなるんだろうみたいな気持ちでいっぱいでした。」
■三次青陵高校野球部 3年 古田 空 選手
「2人だから妥協するんじゃなくて、2人だからこそ、厳しく練習するという面で、こだわってやりました。」
もう一人の3年生、藤原正くんは一昨年の9月に入部。高校まで野球経験はありませんでした。
■三次青陵高校野球部 3年 藤原 正 選手
「1年の1学期のときは写真部に入っていて、スポーツとかもいろいろ見てて『野球部すごいな』って思ったときがあって、自分はそのとき人見知りだったので『自分を変えたいな』って思って、野球部に入ろうと思ったのがきっかけでした。2人でやっているのを見て、2時間とか練習したりするすごいなと思っていた。」
3人の原動力となっていたのはある希望でした。「2年生になれば1年生が入ってくる。」しかし、春が来ても新たな仲間は現れませんでした。入部者はゼロ。
■三次青陵高校野球部 3年キャプテン 久保田 輝樹 選手
「 後輩を入れたくて、やってきたんですけど、入らなかったので、そこの絶望感じゃないですけど、それは一回あった。」
■三次青陵高校野球部 3年 古田 空 選手
「人が入らなかったんで、単独出場がちょっと危ういなって、すごくそれで悲しんでました。」
それでも、ここまで頑張れたのは・・・。
■三次青陵高校野球部 3年キャプテン 久保田 輝樹 選手
「野球がやっぱり好きだった」
■三次青陵高校野球部 3年 藤原 正 選手
「楽しいことがある」
■三次青陵高校野球部 3年 古田 空 選手
「やっぱり野球が大好きだから」
野球への愛があったから。
大好きな野球を大好きな仲間とできる。その思いがあったからどんなことも乗り越えられました。
■三次青陵高校野球部 3年 藤原 正 選手
「一人がミスとかしたときとかに、2人が全力で応援してくれたりとか励ましてくれたりする。そこは大人数よりも少人数のほうが、仲も絆も深まったかなと思います。」
今年4月、新入生向けの部活動紹介で3人は知恵を絞ります。
部員を勧誘するVTRを3人で作成。何度も作戦会議を重ね、3人だからこそ表現できる仲の良さと、一体感を存分にアピールしました。
その努力が実を結び、1年生6人の入部が決まりました。
■三次青陵高校野球部 3年 古田 空 選手
「よくやった!みたいな感じ。これで単独出場できるぞと、とても歓喜でした。」
■三次青陵高校野球部 3年キャプテン 久保田 輝樹 選手
「これまで連合でやってきて、単独で出場して、いろんな人に応援してもらうというのが最終的な目標だったので、学校でも、いろんな人に応援してもらっているので、1年生6人が入ってくれて目標が達成できて本当に嬉しい気持ちです。」
部員数は野球ができる9人へ。念願だった単独出場が決まりました。
この3人だからこそ大好きな野球を続けてこれた。野球を通じて得たかけがえのない仲間とともに。最初で最後の夏へ挑みます。
■三次青陵高校野球部 3年 古田 空 選手
「単独で出場できることに感謝をしつつ、悔いなく野球をできればいい」
■三次青陵高校野球部 3年 藤原 正 選手
「部活でもそうだが、日常生活でも3人で話すことが多かった。一体感を持てて、仲間として3年間やりきれて良かった。」
■三次青陵高校野球部 3年キャプテン 久保田 輝樹 選手
「本当に楽しい3年間で、この3人じゃなかったら続けていなかったと思う。自分を信頼して付いてきてくれたので、本当に最後全員で、夏大で暴れて気持ちよく終わりたい。」
【元気丸 2026年7月5日 放送】

