[6.29 W杯決勝T1回戦 日本 1-2 ブラジル ヒューストン]

 地道に回数を重ねてきた左ウイングバックでのオプション起用が一発勝負の大舞台で巡ってきたが、結果はついてこなかった。日本代表DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)はブラジル戦後、「結果が全てなので。できたできないではなく、負けたことがすごく悔しい」と悔しさを噛み締めた。

 昨年6月にA代表招集された鈴木は同年11月のガーナ戦、今年3月のイングランド戦に左ウイングバックのクローザー起用で出場。今大会でもグループリーグ第2戦チュニジア戦で同様に起用され、無失点に導くと、決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)ブラジル戦でも出番が巡ってきた。

 前半に失点を喫したブラジルは後半からクロス攻勢に舵を切っており、MF中村敬斗に代わる高さ対策での起用。後半11分にはMFカゼミーロがDF伊藤洋輝と中村の間に顔を出してきたことで、同点ゴールを喫していたが、鈴木の投入後は冷静に身体を入れて対処する場面が目立った。

 鈴木は「大外からブラジルの選手が入っていたので狙ってきているなと感じていた。意識してやっていた」と言う一方で「手応えというわけでもない」と淡々と総括。対人守備では遅れてのタックルでイエローカードを受ける場面もあり、後半アディショナルタイムの劇的被弾での敗戦に「まだ切り替えられていない。また振り返って、来季に向けてやっていくだけ」と静かに奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)