[6.29 W杯決勝T1回戦 日本 1-2 ブラジル ヒューストン]

 日本代表に与えられるはずだったコーナーキックがゴールキックと判定されてからの2プレー目で、ブラジル代表の同点ゴールが生まれた。今大会ではVARの介入対象が拡大された一方、このシーンは依然として対象外だった。

 後半9分、DF冨安健洋の決死の顔面ブロックでピンチを凌いだ日本はカウンターを発動。MF伊東純也のクロスをMF中村敬斗がファーサイドで収めて折り返すと、DFダニーロにヘディングでクリアされたボールはゴールラインを割った。ダニーロは両手でガッツポーズを披露。ところがマウリツィオ・マリアーニ主審の判定はゴールキックだった。日本はそこから2プレー目でMFカゼミーロに同点ゴールを許した。

 今大会ではVARの介入対象に「誤って与えられたCK」が追加されている。VARは判定ミスでCKが与えられた際、再開を遅らせることなく修正できる場合に限って主審に本来はゴールキックだったことなどを伝えることができる。

 だが、その反対となる「本来はCKだが誤って与えられたゴールキック」はVARの介入対象に追加されていない。したがってこのシーンは映像で明らかな証拠があったとしても競技規則上VARは助言することができず、ピッチ上の審判団の判定が維持される形になった。