「社会構造がネグレクトを生み出しているようなもの」時短終了で学童から帰った子を20時まで“放置”した40代女性の苦悩
週5日、1日8時間。この「当たり前」とされるフルタイムの働き方が、子育てが始まった途端、一気にハードゲームになる。
投稿を寄せた、埼玉県の40代女性(教育・保育・公務員など/年収650万円)は独身時代の働き方を次のように振り返る。
「週5、8時間労働プラス残業でも仕方ないと思う一方、ブラッシュアップする時間や余暇の時間はないのが不満だった」
子どもが生まれてからは、その不満は深刻な時間不足へと変わった。たとえ定時で退勤できても、買い物をして帰宅すればすでに18〜19時。そこから怒涛の家事育児が始まる。 (文:金森マリ乃)
「子供の方が早く帰る構造になっており、そこから明日の持ち物や宿題チェック、ご飯支度や他の家事など行い、子供にゆっくり向き合う時間もない」
「子供がいてもきちんと働ける女性というのは…子供を放置している人」
そんな忙しい日々のなか、最大の壁となったのが時短勤務の終了だ。 国の制度では未就学児までしか時短が定められておらず、子どもが小学生になると容赦なく通常の勤務に戻される。
「時短がなくなった後は、まだ子供が小学生なのに『育児で気を遣わなくてはいけない人』から『普通に働ける人』と見なされてしまい、残業することもある。学童から帰ってきた子を20時まで放置するしかなかったこともある」
「社会が構造的にネグレクトを生み出しているようなものだと思う」
女性の職場では男女平等が進んでいるが、それがかえって負担を増やしていることもあり、「仕事をやめてしまう人も時々いる」という。女性は、働きながら必死に育児をする母親たちのリアルをこう明かす。
「子供がいてもきちんと働ける女性というのは、実家や夫の協力に恵まれているか、たまたま忙しくない部署にいるか、子供を放置している人。3番目も本当は早く帰りたいと思っている人が多いと思う」
女性が望むのは、一部の大企業のように、希望者が柔軟に勤務時間を調整できる仕組みだ。
「たくさん稼ぎたい人は従来通りの勤務とし、給与が削られてもいい人は仕事時間を調整できるようにしてほしい、と子持ち同士ではよく話す」
「給与が減ってもいいから、子どもとの時間がほしい」という本音。しかし、あらゆる業界で人手不足が深刻化するいま、現場の増員やワークシェアリングをどこまで柔軟に進められるかがカギとなりそうだ。
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