W杯決勝ハーフタイムにマドンナ、BTS… 「サッカーの質を変えかねない」と懸念されるワケ
“いつものサッカーではなくなる”
サッカーW杯北中米大会決勝で初めてハーフタイムショーが催される。演者は、韓国男性グループBTSに、コロンビアの歌手シャキーラ、そしてマドンナという豪華な面々。だが真面目なファン、とりわけ欧州からはブーイングが飛んでいる。
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「“プレーに集中させろ”というわけですが、“場合によっては、サッカーの質を変えかねない”と危惧する声も出ています」
と、スポーツライターが語る。
サッカーは前後半各45分でプレーし、その間に15分のハーフタイムがある。これは万国共通のルールだ。

しかし、わずか15分の間に、3組ものアーティストがパフォーマンスを披露できるのだろうか。
「ハーフタイムショーといえば、米国の“国技”アメリカンフットボールが有名。最高峰スーパーボウルのショー前後に放送されるCM枠は、一説に30秒で12億円と、世界一高額といいます。もしW杯決勝でもCM枠が設けられるなら、その時間も必要になる。ハーフタイムが例えば30分に増えたら、前半に体力を消耗した方が、休める分だけ有利になります」
そうなると、もはや“いつものサッカーではなくなる”というわけだ。
グラウンドコンディションへの悪影響
実は今大会で新たに加えられたルールがある。前後半それぞれ途中で水分補給の時間が設けられるのだ。
「表向きは暑熱対策とされていますが、“実体はCM枠では”とささやかれています。森保ジャパンを含め各国は、この時間を作戦タイムとして有効利用しようと画策しています」
話がそれたが、ハーフタイムショーには他にも問題がある。グラウンドコンディションへの悪影響だ。
「コンサートなどの後は芝を数日間休ませ、試合当日も選手以外はスニーカー着用が求められる。それほど芝は傷みやすいのです」
果たして、マドンナがスニーカーを履くだろうか。
「そもそもスポーツは、欧州では教育も兼ねて集落単位でチームが組まれ、発展してきました。一方、人口密度が低かった米国では、まず人を集めるためのお祭りありきで、その余興でスポーツが催された。哲学が根本的に違うのです」
違うといえば、呼称もしかり。欧州ではサッカーを“フットボール”と呼ぶ。
米国ならではの我流がファンの夢をぶち壊しにしなければいいのだけれど。
「週刊新潮」2026年6月18日号 掲載
