一方でアディダスには、ノスタルジーという強みがあるとミラー氏は言う。アディダスはサッカーともっとも強く結びついたブランドであり、ナイキが参入する以前から、長きにわたってこの競技を支配してきたからだ。「アディダス サンバ(Adidas Samba)」は数十年前から存在し、ワールドカップにちょうど間にあう形で、最近になって再ブームを迎えた。「アディダスには、デビッド・ベッカムや、90年代の数々のブラジル人スーパースター、アレッサンドロ・デル・ピエロのようなイタリアのレジェンドなど、非常に多くのレジェンドがいる」とミラー氏は語る。「そしてアディダスは、彼ら全員を自社の世界観のなかにとどめ、通常は現役選手のために用意されるようなエンドースメント契約のもとに置くことに成功している。だが、もっとも購買力を持っているのは、こうした選手たちを見て育った人々なのだ」。[原文:Who will win the World Cup battle between Nike and Adidas?]Danny Parisi(翻訳、編集:藏西隆介)