ソニーのスマートフォン「Xperia」シリーズのフラッグシップモデルとなる「Xperia 1 VIII」が6月11日に登場しました。Xperia 1 VIIIはQualcommが展開するスマートフォン向けの最上位プロセッサ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」をSoCに採用し、スペックもハイエンドスマートフォンクラスになっているとのことで、ベンチマークアプリを使ってその性能を測定してみました。

Xperia 1 VIII | Xperia(エクスペリア) | ソニー

https://www.sony.jp/xperia/products/xperia1m8/

Xperia 1 VIIIの外観や重量、純正専用ケースの使い心地については以下の記事にまとめています。

デザインが一新されたソニーのフラッグシップスマホ「Xperia 1 VIII」外観レビュー、黄金のOREテクスチャはどんな手触りなのか? - GIGAZINE



まずは「CPU-Z」でXperia 1 VIIIの仕様を確認。SoCはSnapdragon 8 Elite Gen 5で、CPUコアはAdreno 840×8基。



今回ソニーから借りたXperia 1 VIIIの実機はRAM12GB・ストレージ256GBという最小構成。ディスプレイサイズは6.46インチで解像度は1080×2340ピクセルです。



HDR対応の有機ELディスプレイとのことで、YouTubeのHDR対応動画を再生してみたところ、YouTubeの画質設定にHDR表記を選択できました。画面右上にある「1.87」はHDR部分の明るさとSDR部分の明るさのバランスを示すHDR/SDR比で、Androidの開発者オプションから表示しています。有機ELディスプレイということでバックパネルの光が漏れて白くなってしまいがちな液晶と異なり、黒い部分がはっきりと黒く、発色も十分いいと感じました。



室温24.5℃・湿度約50%の環境下にXperia 1 VIIIを置いて、Geekbench 6でCPUとGPUのベンチマークを回してみました。ベンチマークは5回実行して最も高かった値をピックアップしています。まずCPUベンチマークの結果はシングルコアパフォーマンスが3364、マルチコアパフォーマンスが9652でした。Geekbench公式のベンチマークチャートを見ると、シングルスコアは記事作成時点で同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載してトップにあるvivo iQOO 15やOnePlus 15と並びます。



シングルコアパフォーマンスの内訳はこんな感じ。



マルチコアパフォーマンスの内訳がこれ。公式のベンチマークチャートと比較すると、vivo iQOO 15やOnePlus 15をわずかに下回る結果になりました。



Geekbench 6のGPUベンチマークのうち、OpenCLでのスコアは23460。これも同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載するHonor Magic8 Proやvivo iQOO 15と並び、チャート1位級の結果に。



OpenCLパフォーマンスの内訳は以下の通り。



Vulcanのスコアは27066で、vivo iQOO 15やHonor Magic8 Proとほぼ同等のスコア。ただし、ベンチマークチャートで見るとMediatek Dimensity 9500を搭載するOppo Find X9やOppo Find X9 Proを少し下回る模様。



Vulcanパフォーマンスの内訳はこんな感じ。



CPUやGPUだけではなくユーザー体験を含めたスマートフォンの総合的な性能を測定できるAndroid版「AnTuTu Benchmark」でも測定してみました。CPUスコアは655108、GPUスコアは1174855、メモリスコアが418184、UXスコアが653221スコアでした。パーセンタイル評価を見るとCPUは52%ということで標準的ですが、GPU・メモリ・UXは比較的上位に位置しています。



各項目の内訳はこんな感じ。



ストレージの読み書きテストの結果は、シーケンシャルリードが4107.3MB/s、シーケンシャルライトが4057.3MB、ランダムアクセスリードが1686.1MB/s、ランダムアクセスライトが1635MB/sでした。



AI性能を測る「AITutu」で測定した結果、一般的な画像生成AIや画像認識AIを動かしたGeneral Scoreは2578363でした。



Antutu公式のランキングを見るとiQoo 15 UltraとiQoo 15の間くらいで、ランキングとしてはちょうど3位に当たるスコア。とはいえ、同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しているので当然といえます。



Qwen 1.5を使った大規模言語モデル(LLM)のパフォーマンススコアは935931。



これも公式ランキングに照らし合せると、OPPO Find X9 Ultraとnubia Z80 Ultraの間となる3位のスコアでした。



今度は3DMarkの「WILD LIFE STRESS TEST」を実行してみました。このテストは20回連続で3Dレンダリングのベンチマークをループ再生し、ベンチマークや発熱状況を計測するもの。ベンチマークにかかる時間は20回で約25分程度です。



結果はこんな感じ。下段のグラフはパフォーマンススコア(縦軸)とループ回数(横軸)を示しており、序盤はパフォーマンスが高いものの、中盤から少し落ちて安定している様子がわかります。最大パフォーマンスと最低パフォーマンスの差を示すStability(安定性)は54.1%でした。



ベンチマークのフレームレート(オレンジ)とSoC温度(茶色)を時間推移(横軸)で示したグラフ。スタート時点は30℃を少し下回る程度だったのが、ベンチマークを進めるうちに温度が上がり、フレームレートも温度に合わせてやや落ちているのがわかります。



「原神〜空月の歌〜」をプレイしてみました。左上に表示しているのは、Androidの開発者オプションから表示したリフレッシュレート。画質「最高」・フレームレート「60」でプレイしています。リフレッシュレートは基本的に120Hzを維持したまま軽快に動作しており、動きがカクカクすることもありませんが、10分ほどプレイしているとほんのり本体が温かくなってきたように感じました。



それでは実際にハードなベンチマークを回すと温度がどれだけ変化するのか、そしてバッテリーの消費や充電にかかる速度はどれだけのものなのかについては、次回の記事でまとめる予定です。

<つづく>

Xperia 1 VIIIは2026年6月11日(木)発売で、Amazon.co.jpでも注文可能。価格は最低構成のストレージ256GB・RAM12GBのモデルで税込23万5400円、最高構成のストレージ1024GB・RAM16GBのモデルで税込29万9200円でした。

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