「陰キャでキラキラ感が足りない」…7月期に初の連ドラ単独主演で松村北斗に囁かれる“不安要素”
GP帯のドラマにはハマらない?
『SixTONES』の松村北斗(30)が絶好調だ。彼は人気アイドルグループのメンバーであるとともに、ここ数年、俳優としてもジワジワと評価を上げてきていた。最近ではNetflixで配信されたドラマ『九条の大罪』で、柳楽優弥演じる主人公の相棒役を“超”好演。ついに7月より放送の連続ドラマ『告白−25年目の秘密−』(日本テレビ系)で、初の単独主演を務めることまで決まった。
特筆すべきは、彼の高評価はけっしてアイドルとしてのファンだけに支えられたものではないということだ。エンタメ事情に詳しいライターは次のように解説する。
「松村さんが俳優として最初に大きな注目を集めたのは、NHK朝ドラの『カムカムエヴリバディ』です。昭和の好青年役が見事なまでにハマり、朝ドラのメイン視聴者である中、高年層から絶大な支持を得ました。
彼は映画でも多数の賞を受賞していますが、興味深いのは『夜明けのすべて』や『ファーストキス 1ST KISS』、『秒速5センチメートル』など、どれも淡々としたカルチャー系作品ばかりなんです。このことからもアイドルとしての松村北斗ファンではなく、純粋に映画ファンに評価されているのがわかります」
所属するグループのSixTONESは大人気。俳優としても高評価。こう聞くと松村の前途は洋々のように思えるが、実は、だからこそ7月からの連ドラ主演には一抹の懸念があるという。朝ドラや映画の評判は良いが、これまでのゴールデン帯のドラマでの評価はいま一つだというのだ。いったいどういうことか?
「NHKドラマや映画など文化系作品の世界観というのは、裏を返せば、メインストリームのキラキラ感とは一線を画すものです。つまり、アイドルっぽいキラキラ要素がないほうがハマるということ。これは、アイドル活動を主戦場としている松村さんにとっては、手放しで喜べないことかもしれません。
その証拠にと言ってはなんですが、実際松村さんは、メインストリームであるゴールデン帯ドラマでの評価は芳しくないんです。どうもトレンディな雰囲気がしっくりこないというか……」(同前)
コンサートでみせた“豹変ぶり”
定期的に松村やSixTONESを取材している編集者やライターたちに聞くと、素の松村もあまりアイドルらしいキラキラタイプではないと言う。
「SixTONESメンバーはみんな陽気で、取材や撮影の合間は子供みたいにふざけ合っていることが多い。でも松村さんだけはいつも物静かで、その光景を微笑みながら見ているという感じ。テンション高く騒いでいる、みたいなところはあまり見たことがないですね」(女性誌編集者)
「典型的なサブカル好きのようで、取材で挙げてくれる“ハマりもの”もイラストレーターのたなかみさきさんだったりと、渋い。自分でも“陰キャ”だと言っていますが、実際、あれだけ演技の評判が良いのに、いつも『ホントに?』と自信がなさそうで、ドヤ感はゼロです」(芸能ライター)
またこんな、褒められているのかどうなのかわからないような話も。
「仕事柄、多くの俳優さんの作品を見ていますが、彼の演技力は忖度なしに高いと思います。『九条の大罪』では、陰鬱でアンダーグラウンドな世界観にあまりにマッチしていて、もはや『何でこんな人がアイドルをやっているんだろう?』と不思議な気持ちになったほどでした」(別の芸能ライター)
聞けば聞くほど新ドラマの行方が心配になってくるが、そこはだてにトップアイドルなわけではない。けっして“物静かな陰キャ”なだけではない、松村の“別の顔”についての証言も聞こえてきた。
「松村さんは普段こそ静かで陰キャ風ですが、ひとたびステージに立ったらすごい。取材後間もないタイミングでSixTONESのライブを観に行ったことがあるのですが、めちゃくちゃギラついていて、オラオラ系のセクシーオーラを放っていた。『私の知っているほっくんじゃない!』と、ちょっと怖くなったほどカッコ良かったです!」(フリー編集者)
感情を出したときのギャップがスゴイ
いったいどちらが素なのか。アイドル、そして俳優としての松村について、メディア評論家で同志社女子大学・メディア創造学科教授の影山貴彦氏に分析してもらった。
「僕は松村北斗さんのことは俳優として大好きで、ドラマや映画も彼が出ていると決め打ちで観る、というほどです。彼の魅力はズバリ、昭和っぽいストイックな存在感だと思います。寡黙なんだけど心の内ではいろいろなことを考え、複雑な感情が渦巻いている。そしてそれを、言葉を絞り込んで発する。こういうキャラクターを演じられることが多く、その代表である『カムカムエヴリバディ』の稔さんは素晴らしかったですよね。
とはいえずっとストイックなわけではない。それゆえ感情の発露が見えるお芝居がギャップであり、私などは心がビンビン震えるのですが、おそらくライブでのギラギラ感も、別の“感情の発露”なのかなと感じます」
個人的には、この先、俳優活動のほうで大輪の花を咲かすのでは? と期待しているそうだ。
「バラエティなどでの彼を見ていると、あまりガツガツ前に行こうとしている印象はないですよね。おそらくそれは、俳優としての自分に対する謙虚な自信の表れなのではないかと。
『自信がなさそうに見える』なんて話も出てきていましたが、内面ではそんなことないと思いますよ。そうやって秘めて見せないところもまた、昭和っぽいストイックさを感じさせて新鮮ですよね」
新ドラマで演じるのは、ある女性に純愛とも執着ともいえる狂気的な愛を抱き続ける青年。今度はどんな“感情の発露”を見せてくれるのか、楽しみに待ちたい。
取材・文:奈々子
