【特集:これがVistaだ】Step 2:USBメモリーでパソコンを高速化 - レディ ブースト
■パフォーマンスは向上したか? - 実践編
「レディ ブースト」を導入すると、導入前に比べて、パソコンがキビキビと動作しているように感じられるが、実際のところ、パフォーマンスはどれぐらい向上しているのだろうか? ベンチマークソフト「CrystalMark2004R2」(作者:ひよひよ氏)を使用して、「レディ ブースト」の導入前後におけるパソコンのパフォーマンスを測定してみた。「CrystalMark2004R2」は、プロセッサやビデオカード、メモリー、ハードディスクなどのパフォーマンスを計測できるベンチマークソフトで、マザーボードやBIOSなどのシステム情報も確認できる。テストに使用したパソコンの環境は、下記のとおり。メモリーはエアロ動作の必須条件である1Gバイトに調整した。
プロセッサ | Intel Pentium 4 3.20GHz |
メモリー | 1Gバイト |
ハードディスク | 320Gバイト |
OS | Windows Vista Ultimate 64ビット版 |
計測結果を見ると、「レディ ブースト」を導入して最初に測定した結果は、導入前に比べて若干パフォーマンスが落ちたが、以後は5%ほど高速化されている。レディ ブースト後の最初の1回目が低い数値であるのは、「レディ ブースト」がキャッシュの技術であるため、最初はキャッシュが効かないことが原因だろう。
測定回数 | レディ ブースト 無効 | レディ ブースト 有効 |
1回目 | 41332 | 38737 |
2回目 | 41357 | 43352 |
3回目 | 41491 | 43429 |
レディ ブースト導入前 | レディ ブースト導入後 |
次に、本体メモリーを2.5Gバイトまで増設してみたが、こちらも「レディ ブースト」導入前に比べて、5%ほどの向上が見られた。このことから、レディ ブースト対応のUSBフラッシュメモリーを所有していれば、常にメモリーをパソコンに挿し込んでおくことで、快適にVistaを操作できるものと推察される。
レディ ブースト導入前 | レディ ブースト導入後 |
■愛機を手軽にパワーアップ - 速い・安い・簡単の三拍子
「レディ ブースト」は、高度なキャッシュ技術を使用しているが、面倒な作業はすべてVistaが請け負ってくれるので、ユーザーはUSBフラッシュメモリーをUSB端子に接続して、「レディ ブースト」に割り当てるメモリー容量を設定するだけで、快適な環境を手に入れることができる。最大搭載メモリーが小さく、メモリーを搭載したくても今以上増やせないマシンや、複数のアプリケーションを同時に使用して一時的にメモリーが不足してきた際の、パフォーマンス改善対策にも利用できるので、非常に便利な機能といえる。
ここでは、USBフラッシュメモリーを使用した「レディ ブースト」を紹介したが、高速タイプのフラッシュメモリーであれば、SDメモリーカードやコンパクトフラッシュカードのようなフラッシュメモリーでも代用できる。
「レディ ブースト」は、下記のように、速い・安い・簡単の3拍子が揃ったVistaならではのおいしいパワーアップである。
1.パソコンが高速化される(速い)
2.同容量のメモリーモジュールを購入する場合に比べて、安価に導入できる
3.パソコンに接続するだけで良い(簡単)
以上のように、Vista搭載パソコンを今よりも快適に使用したい人には、誰でも簡単に導入できる「レディ ブースト」を一度は試してみる価値がある。
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編集部:関口 哲司
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