Photo: かみやまたくみ

2025年10月16日、Googleが新しい動画生成AI「Veo 3.1」シリーズを公開しました。さっそく触ってみたのですが、かなりいいです。くっきりしたクリアな映像が生成されます。一目で「おっ」っとなるように作ってくれます。

どんな動画が作れるのか、どこがいいのか、どうやったら使えるのかなどをまとめます。

絵に精細感があるのがすばらしい

Veo 3.1シリーズでは、描写性能はもちろんのこと、効果音やBGMなど音響面の性能も引き上げられています。今回はGeminiからも利用可能な廉価モデル「Veo 3.1 Fast」を用いたのですが、それでもすばらしい性能だと思いました。

以下、Gemini上でVeo 3.1 Fastを用いて生成しています。プロンプトは動画の概要欄に記しています。

最初に、適当なプロンプトを入れて基本的な理解力や描画性能を見てみたのですが、出てきた映像は最新ゲームのようなリアリティ、きちんと動きもあります。音もクリアで、早々に「すごいんだけど!」ってなりました。

次に、複雑なプロンプトを入力してみました。細かい指示まで破綻なく1本の映像にできるかをチェックするのが目的です。

内容はさておき、映像自体そのものが綺麗なのがとにかく印象的です。解像度は1280×720ピクセル(YouTubeの標準的な解像度FHDに満たない)なのにクッキリ感あり。解像度以上の高精細さにGoogleマジックを感じました。ちなみに、FPSは24です。

メインの被写体がイメージと若干離れている(リアルめのドラゴンがよかった)・指定が守られていない箇所がある(旗は壊れているイメージだったが、そうはなっていない)といったマイナスポイントもあるのですが、1発出し(プロンプトを調整してリトライなどはしていない)であることを踏まえると、指示追従性も十分だと思います。

最後に、生成元となる画像を用意してそれを動かしてみたのですが、元画像とプロンプトからキャラクターのしぐさをいい感じに構想できています。BGM・キャラの声質、すべてが合わさってとてもいい雰囲気。

この作例では、「縦長にできるか」「日本語でしゃべれるか」も試したのですが、どちらもできないようでした。残念ポインツです。

利用先と料金

Veo 3シリーズを使う方法はなぜか4つもあります。使える機能と料金にちがいがあり、上から順に敷居が低い代わりに制限が多く、下に行くほど使える機能が多くなっています。Geminiで試してよかったらFlowへ…がとりあえずいいんじゃないかと思います。プロンプトガイドはこちらです。

Geminiから利用(アプリからも可)

Photo: かみやまたくみ

Proユーザーから利用可です。チャット欄左下の機能セレクターから「Create Videos with Veo」を選択すると最新モデルでの動画生成が可能になっています。

定額制ですが、執筆時点では一度に3回までの制限がありました(制限→解除までは3時間ほどでした)。加えて、モデルはVeo 3.1 Fast固定・動画の解像度は1280×720ピクセルのみ・16:9の横長動画しか作れないと、制限が多くなっています。

Flowから利用する

Image: かみやまたくみ via Flow

「Flow」はGoogleの動画生成AIプラットフォームです。クレジットを消費して生成します。クレジットはGoogle AIのプランに応じて毎月の付与数が決まり、Proだと1,000・Ultraで25,000です。

クレジットの消費量は利用するモデルで決まり、上位モデル「Veo 3.1」だと1本100クレジット・廉価モデル「Veo 3.1 Fast」だと20クレジットとなります。

Flowでは、以下の機能を用いて生成することもできます。しっかり作る人向けって感じですが、解像度の変更ができないようでした。

- 映像の最初と最後の絵を指定して生成(フレームから動画):画像素材を2つ用意し、片方を動画の冒頭・もう一方を動画の終わりに指定します。その間を補完するように生成が行われ、1本の動画が完成します。

- 画像を最大3枚まで参考にして生成:複数の画像素材を用いて動画が生成できます。登場人物の設定画像を含めるなどして、全体として一貫した映像が生成できる、という機能です。

- 縦動画の生成:16:9の縦長動画も作れます。横長ももちろん作れます。

公式の作例・機能解説がこちらにまとまっています。

Google AI Studioから利用する

Image: かみやまたくみ via Google AI Studio

Google AI StudioはAPI Keyを入力することで動画生成に限らずさまざまなAIを利用できるプラットフォームです。Veo 3.1・Fastの両モデルが使え、利用可能な機能はFlow+解像度の変更(1980×1080ピクセルも選べる)。

料金は従量課金制、生成する動画の長さ(秒)×単価で決まります。単価はVeo 3.1は$0.40/秒・Veo 3.1 Fastは$0.15/秒です。OpenAIのSora 2シリーズと悩む設定かもしれません。

APIから利用する

Veo 3.1シリーズはコードなどからAPI利用もできます。もっとも細かな調整が可能で、「動画の内容を踏まえつつ尺を伸ばして生成し直す」といった機能まで利用できます。何気に動画の秒数をコントロールできる唯一の利用法っぽい。上級者向けです!

サンプルコードはこちらをご覧ください。

料金はGoogle AI Studio同様、Veo 3.1は$0.40/秒・Veo 3.1 Fastは$0.15/秒で生成する動画の秒数に対して課金されます。

利用できるプラットフォームが多く、頭がこんがらかるのも良くないところかもしれません…。

Source: Google DeepMind, Google (1, 2)

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