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大分県中津市にある創業120年を超える老舗製氷会社「ムクノ」が開発したシャーベットやスムージーがいま話題を呼んでいます。

【写真を見る】急速冷凍で味わうシャーベットとスムージー「規格外」から「逸品」へ 老舗製氷会社の新たな挑戦

「ムクノ」は1898年(明治31年)に創業し、地域で製氷業などを担っている会社です。2年前に新たに開発したのがフルーツシャーベット。果物の加工から商品の製造まで自社工場で一貫して行っており、そのおいしさの秘密は製氷会社ならではの「急速冷凍技術」にあります。

ムクノ食品事業部 向野雄一朗部長:
「通常の冷凍に比べて凍結するものの、細胞が壊れにくいという特徴があって、解凍後も凍結する前と同じような状態を保ちやすい」

独自の冷凍技術によりフルーツの鮮度や食感、そして、豊かな風味まで閉じ込めることに成功。フルーツ本来のうまみを生かした特別なシャーベットは、大分県産ブランドのいちご「ベリーツ」、全国に誇る「カボス」、甘みが際立つ柑橘「不知火」など全6種類がラインナップ。着色料や香料を使わず、自然の恵みが凝縮された逸品です。

実はこの商品、地域の農家にとっても大きな助けとなっています。

原料はサイズが不ぞろいという理由だけで市場に出回らない「規格外」のフルーツが中心です。ムクノでは農家からの相談を受け、20年ほど前から食品加工に挑戦。いちじくジャムの製造を皮切りに多彩な商品開発につなげてきました。

ムクノ食品事業部 向野雄一朗部長:
「ペーストを練りこんだソフトクリームだったり、ゼリーだったり、そういったものを作っていく中で、よりうちの強みが生かせるように、アイスキャンデーやシャーベットになっていった」

原材料のベリーツの生産者は、規格外品の新たな受け皿となったシャーベットの誕生を歓迎するとともに、そのおいしさに太鼓判を押します。

(ベリーツ生産者)「おいしい。食べやすいちょうどいい甘さ。こういう風にシャーベットなどにしてもらうと遠方の方も味わっていただけるので非常にいい」

シャーベットは現在、道の駅なかつにある「farm kitchen」で販売されています。店頭では冷凍フルーツを使ったスムージーも提供されていて、暑さが厳しいこの時期は平日でも多くの注文を受ける人気の商品となっています。

(購入者)「冷たくて甘くておいしい」「いちじくが好きなので、あったので飲んでみました。粒と種があっておいしい」

さらにムクノではこのおいしさを家庭でも味わってもらおうと、パッケージタイプのスムージーを新たに開発。これまでは店頭での提供に限られていましたが、冷凍技術の改良を進めて作りたてのスムージーと同じフレッシュな果物の味わいを閉じ込めることに成功しました。9月から本格的に販売されます。

ムクノ食品事業部 向野雄一朗部長:
「品種やものが違うと風味も違うので、そういったものを感じてほしい。九州のいいものが僕らが知らないだけでまだいっぱいある。そういったものを少しずつ紹介していくという意味でも、今後も種類を増やしていきたい」

老舗の製氷会社が技術を注ぎ込んだひんやりスイーツ。地域の農業を支え、これからも多くの人に笑顔を届けてくれそうです。