「アフリカン阿波ダンス」で魅了 ケニアの子どもたちが踊り込み【徳島】
2025年も盛り上がりを見せる徳島市の阿波踊りですが、実は8月12日、アフリカ・ケニアからやってきた子どもたち20人が、阿波踊りに参加しました。
たぶん一生に一度の挑戦、異文化交流の様子にカメラが密着しました。
8月12日、演舞場の開幕直前、市内中心部にどしゃぶりの雨が…。
小さな傘の中に身を寄せ合っているのは、ケニアから来た踊り子たち。
遠く離れたふるさとの、スコールを思い出します。
ケニアの子たち、彼ら20人は日本の文化や歴史を学ぶため、ここ徳島へやってきました。
雨にも負けず、力いっぱい踊り切ります。
ケニア共和国は、日本から1万キロ以上離れたアフリカ大陸の東に位置し、日本の1.5倍の面積に約5400万人が暮らしています。
彼らは、首都ナイロビから車で3時間ほどの中規模都市、エンブ郡で暮らす中学生たちです。
実は、彼らの通う中学校は、天理教の流れを汲み飢餓で苦しむ子どもたちを救おうと設立された、NPO法人「ACEF」が創立した学校です。
その中学校の生徒20人が今回、研修の一環として日本を訪れました。
(NPO法人ACEF・小椋とも代 代表)
「教育と医療・環境保全を3本柱として今、ケニアで活動しており」
「その中で、きょう来ている中学生が属しているケニア‐テンリ中学を設立し、運営している」
「このような形で日本に来られ、子どもたちは大変光栄だと思うし」
「もう一度、日本に来るチャンスのある子は、そうそういないと思います」
自己紹介では、それぞれの趣味や将来の夢について語りました。
(ケニアの中学生)
「ダンスや水泳サイクリングが好きです、大人になったら弁護士になりたい」
(阿波踊り練習)
「やっとさー、やっとやっと」
事前に、スマホで阿波踊りを学んできたという生徒たち。
でもやっぱり、細かな足の運びや手の動きなど、見るとやるとじゃ大違い。
阿波踊り独特の、腰の低さにも戸惑いがちだった生徒たち。
それでも持ち前の身体能力で、すぐにコツを掴みました。
指導する「天水連」の踊り手たちもびっくりです。
(ケニアの中学生)
「面白かった。楽しかったし、とてもわくわくした」
(ケニアの中学生)
「腕を高く上げないといけなかったので、肩がとても疲れた」
「ご飯2列でいこか」
練習の後は、みんなでカレーを食べました。
ごはん大盛りで、おかわりをする子も。
阿波踊りも、元気いっぱいで踊れそうです!
ACEFで35年に渡って活動する、塩尻美智子さん。
今回、子どもたちが着る浴衣を手作りで用意しました。
マラリアで娘を亡くした後も帰国せず、現地の子どもたちのために人生を捧げてきました。
着付けをしてみてわかったことは、ドレッドヘアをお団子にして、笠の中に収めるのは大変だということ。
(記者)
「きつい?」
(ケニアの中学生)
「きつくないわ」
(記者)
「ほんとに?」
(ケニアの中学生)
「平気よ」
女子の着付けがどうなったのか、男子も気になる様子です。
すると、すかさず女性スタッフがハチマキの巻き方を修正。
人のこと、気にしてる場合ですか。
(ACEFで長年活動する・塩尻美智子さん)
「低い位置過ぎましたか」
「普通のハチマキになっちゃった、お祭りはこういう感じで」
「生きのいい兄ちゃんにならないとな!かっこいいよ」
「阿波踊りが海外に、フランスとかオーストラリアに行って踊られている」
「すごいなあって、それ見るたびに感激して、ケニアの子どもたちにもぜひ踊って、どんなんだろうと思って」
「踊りを踊るんだったら、本場のところで踊らせたいっていうのが、私の夢っていうかね」
その長い脚で、どんな阿波踊りを見せるのか。
期待が膨らみます。
(大名連)
「余はビッグボスじゃ、共に踊ろうぞ」
(記者)
「雨も上がり、ケニアからの子どもたちは両国本町演舞場に踊り込みます」
(観客は)
「すごい楽しそうで、笑顔がこちらにも伝わって自然に笑顔になります」
「日本の文化を尊重しているのが、すごく貴重だなと思います」
ほんの数時間の練習でしたが、長い手足を活かしたダイナミックな「アフリカン阿波ダンス」で客席を沸かせます。
(記者)
「阿波おどりはどう?」
(ケニアの中学生)
「とってもいいわ」
(記者)
「阿波おどりはどう?」
(ケニアの中学生)
「楽しいけどとっても疲れる」
(ACEFで長年活動する・塩尻美智子さん)
「ほんとにうれしかったです。素晴らしい」
「私の夢がかないました、ほんとによかった」
「みんな、とってもきれい」
(NPO法人ACEF・小椋とも代 代表)
「彼らが今回、日本でしたたくさんの経験、学んだことは彼らの一生の宝になると思っているし」
「それを糧に、今後ケニアで大きく羽ばたいて」
「ケニアの中心人物、リーダーになってくれる人材に育つことを心から願っている」
その瞳には、アフリカの未来が映っています。
