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 打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞の最終候補選手が4日(日本時間5日)に発表され、ドジャースの大谷翔平投手(30)がナ・リーグ指名打者(DH)部門の最終候補2選手に入った。また、カブスの鈴木誠也外野手(30)も、同じくナ・リーグ外野手部門の最終候補5選手にノミネートされた。受賞者は12日(同13日)に発表される予定。

 MLBの公式サイトでは、大谷について「歴史に残るシーズンを送り、MLB史上初めて、同じ年に50本以上のホームラン(54本塁打)を打ち、50盗塁(59)以上を記録した選手となった」と紹介。対抗馬のオリオールズ・オズナについては「統計的に言えば、一時は大谷と肩を並べたが、終盤に大谷に引き離された。それでも、オズナはブレーブスで39本のホームランを放ち、.924のOPSを記録するなど、実りあるシーズンを送った」などと紹介した。

 世界一に輝いたドジャースからは、大谷の他にスミス(捕手)、フリーマン(一塁)、T・ヘルナンデス(外野手)、ベッツ内野手(ユーティリティ)が候補入りし、両リーグ最多5選手のノミネートとなった。

 また、鈴木に関して、MLB公式では「カブスで21本塁打を放ち、OPSは.848。日本では9シーズンを過ごし、メジャーリーグ3年目も、打席での好調を維持した」などと紹介。ドジャースのT・ヘルナンデスらと争う。

 シルバースラッガー賞は、最も打撃力に優れた選手を、両リーグからそれぞれ10人選出。投手を除いた各ポジション1人ずつの計8人と、指名打者、ユーティリティープレーヤー1人ずつを入れた10人で、各チームの監督、コーチの投票で決まる。

 過去の日本選手ではイチローが3度受賞しており最多で、大谷は21、23年(ともにエンゼルス)にア・リーグ指名打者部門で選出された。今回はイチローに並ぶ3度目の受賞に期待がかかる。また、鈴木が選出されれば日本人では3人目の快挙となる。

 大谷は今後、受賞ラッシュが予想される。このシルバースラッガー賞に始まり、14日(同15日)には最優秀打者であるハンク・アーロン賞と、最優秀DHのエドガー・マルティネス賞、オールMLBチームが発表予定。いずれも受賞が当確とみられ、21日(同22日)には3度目の満票受賞が有力なMVPが控えている。