アメリカ大統領選挙に向けてハリス副大統領は、トランプ氏との違いを繰り返し強調し、投票を呼びかけました。「プエルトリコはごみの島」とした、トランプ集会での発言の余波が続いていて、予断を許さない状況です。

【映像】米・ペンシルベニア州での様子

「選挙まであと6日となった。私たちの選挙は民主主義のための戦いだ。皆さんの意見に耳を傾けてもらう権利のための戦いでもある。それがこの選挙の争点なのだ」(ハリス副大統領)

 ハリス氏は、集まった支持者に対して「ドナルド・トランプは敵のリストをもって大統領執務室に戻ってくる」「私は、私に反対する人々の意見にも耳を傾けることを誓う」と述べ、トランプ氏とのスタンスの違いをアピールしました。

 演説の途中には、親パレスチナ派の抗議者とみられる人が「戦争犯罪人だ」と叫ぶ一幕もありました。一方で、トランプ氏の集会でのコメディアンの「プエルトリコはごみの島」だという発言をめぐる余波がまだ続いていて、プエルトリコ系の一部の有権者は、トランプ氏への反発を強めています。

 激戦州だけでプエルトリコ系の有権者は90万人以上が暮らすだけに、この発言をめぐる両陣営の対応が、勝敗を左右する可能性も指摘されています。(ANNニュース)