元日本代表MF伊東輝悦が現役引退を表明、50歳、「マイアミの奇跡」の立役者
J3・アスルクラロ沼津に所属する元日本代表MF伊東輝悦(50)が31日、今シーズン限りでの現役引退を表明した。
伊東は、東海大学第一高からJリーグ元年の1993年に清水エスパルスへ加入。地元・清水出身のスター選手として18年間に渡って活躍し、ヴァンフォーレ甲府へ移籍した2011年にはJ1史上初の通算500試合出場を達成している。
日本代表としては、1997年から2002年までに27試合(0得点)に出場した。1998年ワールドカップのメンバーにも選出されているが、出場機会はなかった。
1996年のアトランタ五輪では、グループステージ初戦でブラジル代表から決勝ゴールを記録している。当時のブラジルは若き日のロナウド、リヴァウド、ロベルト・カルロスらを擁する圧倒的な優勝候補で、日本の勝利は“マイアミの奇跡”として称えられた。
甲府の後は長野パルセイロ、ブラウブリッツ秋田を経て、2017年から沼津でプレー。現役最年長のJリーガーとしてキングカズこと三浦知良(57)に続く存在とみられていたが、50歳の節目にユニフォームを脱ぐことを決断した。
元日本代表FW中山雅史監督が率いる沼津は現在J3で4位。4試合を残し、3〜6位に与えられる昇格プレーオフ出場権を争っている。