ポルトガルで成長中の福井太智、日本代表MF守田英正は「目指すべきところでもあり、負けてはいけない相手」

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 ポルトガルメディア『ZEROZERO』は28日、アロウカに所属するMF福井太智のインタビューを掲載した。

 福井はサガン鳥栖の育成組織出身からトップチームに昇格。2023年1月にドイツの名門バイエルンへ移籍し、セカンドチームにあたるバイエルンIIで主にプレーした。トップチームデビューは、2023年9月に行われたDFBポーカル1回戦のプロイセン・ミュンスター戦。ドイツ代表MFジョシュア・キミッヒに代わってピッチに立ち、チームも4対0で快勝した。「スーパースターたちと一緒にピッチに立つことができて夢のような時間でしたけど、それと同時にスター選手たちと競っていかないといけないという感情もありました。この試合に勝って、どれだけ印象を残せるか。それしか頭になかったです」と振り返った。

 今年1月にバイエルンとの契約を2026年まで延長し、昨季後半は期限付き移籍でポルトガルのポルティモネンセへ。そして今季は同じくポルトガルリーグのアロウカに期限付き移籍で加わった。「この1年間は自分にとって分岐点になると強く感じています。アロウカで良いシーズンを過ごすことができれば、欧州で活躍できると思いますし、ポルトガルに残って長い時間プレーしたかった」と福井。ボランチの一角としてリーグ戦開幕から全9試合にスタメン出場を続けており、リーグ全体の21歳以下では最も長いプレータイムを記録している。

 今季の第5節では昨季王者のスポルティングとホームで対戦。結果は0対3で敗れた。スポルティングに所属する日本代表MF守田英正について、同ポジションでもある福井は「守田選手は目指すべきところでもあり、負けてはいけない相手だとも思っています。守田選手は好きな選手ですし、スポルティングと対戦していいチームだという印象は強く受けました」と回答。「ただ、一番好きなのはアロウカです」と所属クラブへの配慮も忘れなかった。

 ポルトガルでの2季目を迎え、「英語の授業はほぼ毎日受けています。ポルトガル語はまだ少ししか理解できないので、まずは英語を勉強しています。オフの日はポルトに美味しい日本食レストランがあるので、オフの日はそこにご飯を食べに行くこともあります」と私生活も含め充実しているようだ。最後にキャリアの目標について聞かれると「日本をワールドカップで優勝させたい。それは小さい頃からずっと描いていた夢」と力強く宣言した。

協力=ZEROZERO