覚せい剤で逮捕、“13年間獄中”で過ごしたセクシー女優。「5か月で3000万円稼いで全部薬物に使いました」
合沢:不安もありましたけど、刺激のない毎日がつまらない、というのが大きかったかもしれないです。なにかを表現したときの興奮と、薬物を摂取したときの高揚感って似ているんです。私の場合は、そっちの高揚感にハマってしまった感じですね。
◆大学の学費を稼ぐために「覚せい剤を売ろう」
――釈放された後に、覚せい剤を売るようになってしまったんですよね。それはなぜですか?
合沢:言い訳になっちゃいますが……刑務所で高卒認定を受けて、大学に行けるようになったんです。それで「臨床心理士」になりたいと思ったんですね。臨床心理士になれば、刑務所でカウンセリングなどができるので、私の経験も生かせる、と。
合沢:でも臨床心理士になるには、大学と大学院、最低6年必要。そうすると学費も1,000万円くらいかかる。じゃあ30代半ばの人間が1,000万円稼ぐには……じゃあ、薬売るかってなっちゃったんです。
◆覚せい剤を売って5か月で3000万円稼いだ
――すごく極端な話ですね。合沢さん的には勝算があったわけですか。
合沢:はい。実際かなり儲かりました。捕まったときには3,000万円近く持っていましたね、5か月で稼ぎました。
――5か月で3,000万円ですか!どういう人が買うんですか?
合沢:私はインターネットの掲示板で売っていたんですけど、本当に普通の人たち。サラリーマンとか、主婦とか、学生とか。最初はぽつぽつ連絡が来るくらいですけど、それがリピーターになって、最終的に電話帳には400軒くらいの番号がありましたね。
――すごいですねぇ。仕入れはどうしていたんですか?
合沢:私は組織とつながりはなかったので、掲示板で見つけた売人に「卸してください」ってお願いしました。
――行動力があるんですね。
合沢:行動力だけはあるんですよね、良くも悪くも。良い方向に行けば良かったんですけど……。
◆私が脱がずに売れるわけがないと思った
――セクシー女優としての合沢さんの話も聞かせてください。もともと芸能活動をしていたんですよね、レースクイーンやVシネマの俳優さんとして。それがセクシー女優へ転身したのは「こっちのほうが売れる」との判断ですか?
合沢:そうですね。所属していた事務所が、芸能とセクシー関係とどちらもやっていて、セクシー女優さんと営業回りしたり、一緒に舞台に出たりもしたんです。
セクシー女優はみんなかわいいし、輝いていて「こんな子たちが脱いでいるのに、私が脱がないで売れるわけがない」って思ったのがきっかけです。
――どちらもやっている事務所であれば、話は早いでしょうしね。
合沢:マネージャーに相談したら「セクシー女優になれば今より仕事は増えるかもしれないけど、逆に出られなくなる媒体もあるから、ちょっと考えたほうがいいよ」と言われました。
――10年近く前の話ですよね。その時代にそういうことを言ってくれるって、いい事務所ですね。
合沢:そうなんです、いい事務所だったんですよ。もうなくなっちゃいましたけど。
◆親から言われた言葉「ちょっと自由にさせすぎちゃったね」
――考えたうえで覚悟を決めて、セクシー女優になったわけですね。ご家族に話はしました?
合沢:脱ぐことは親には伝えましたけど、セクシー女優としてデビューしたあとも、とくにちゃんと話してはいませんね。でも家族はみんな、知ってはいました。応援もしてくれていましたね。
――それは良い関係性ですね。
合沢:でも逮捕されたときに「こういう仕事をしていたから捕まった、とは思っていないけど……ちょっと自由にさせすぎちゃったね」とは言われちゃいました。
――それはちょっとツラいですね……。セクシー女優としては単体デビューですよね。お金があるから、薬物に行ってしまった部分はあるんでしょうか。