「真皮層に水分が」MEGUMI(43)の美容法に医師から疑問相次ぐ 本人は「伝え方を見直します」とコメント
著書『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)が50万部突破のベストセラーになるなど、“美容のカリスマ”と呼ばれる女優でタレントのMEGUMI(43)。彼女の美容法について、複数の医師が「週刊文春」の取材に対し、「エビデンスが確認できない部分がある」との見解を示した。MEGUMI自身も「伝え方を見直します」などと答えた。
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MEGUMI ©時事通信社
グラビアアイドルとして人気を博した
MEGUMIは1981年生まれ。芸能界デビューを果たしてからは、グラビアアイドルとして人気を博した。その後は、女優やタレントとして活動。近年は美容に力を注いでおり、自身が試してきた1000種類以上の美容法から厳選して紹介した『キレイはこれでつくれます』がベストセラーになったほか、スキンケアブランド「Aurelie.(オレリー)」のプロデューサーや、「バンタン渋谷美容学院大学部」の名誉学院長に就任。彼女の美しさに憧れる女性たちのお手本のような存在になっている。
医師は「基本的に届かないと言っていい」
そんな彼女の代表的な美容法の一つが、シートマスクの利用だ。例えば、昨年大阪で開催された「Biople FES」でのトークショーでは、シートマスクの重要性について「真皮層まで水分が入り、肌がどんどん柔らかくなります」などと言及している。肌は表面から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」と三層に分かれているが、MEGUMIによれば、シートマスクに含まれた成分が表皮より内側の「真皮層」まで届くことで、肌が柔らかくなるという。
だが、多くの皮膚疾患の診療経験をもつ「ひまわり医院」の伊藤大介院長は次のように指摘する。
「成分を含めた水分は肌の真皮層まで、基本的には届かないと言っていい。私が知る限り、『真皮層まで成分が到達した』とする医学的エビデンスは現時点でありません」
事務所側も弁護士を通じて「誤解を招きかねない表現ではあった」
MEGUMIの所属事務所に尋ねたところ、「法的および医学的な事柄が多く含まれておりますため、誤解を避けるため」、美容業界に精通しているとされる独立した第三者の弁護士に見解を求めたという。その弁護士は「薬機法の表現上、角質層(編集部註・表皮の最も外側の部分)までしか謳ってはいけませんが、真皮層まで効果がある美容成分はあると考えます」などとしたうえで、主に以下のように回答した。
「弁護士の立場としては、ご指摘いただいたとおり誤解を招きかねない表現ではあったと考えます。MEGUMI氏に対しては、今後トークショーなどでは誤解を招かない表現を心掛けるよう助言しました。今後は、開会前に本トークショーは化粧品の広告ではなく、MEGUMI氏自身の美容体験をお伝えすることが目的のため、自身の体感や感覚をメインに話すので、それが薬機法の定める広告規制に反する可能性があることをお伝えするなど、誤解を招かないよう取り組んで参ります」
また、MEGUMI自身も「今回のご指摘は改めて伝え方を見直すきっかけとなりました。本当にありがとうございます」などとコメントを寄せ、今後も美容に関する活動をしていきたいとした。
10月30日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および10月31日(木)発売の「週刊文春」では、MEGUMIの美容法に対する更なる疑問のほか、MEGUMIがフルプロデュースした化粧品に関する問題、MEGUMIから寄せられたコメントの全文などについて報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年11月7日号)