見せたエースの底力=復帰のDeNA・東、7回1失点―プロ野球日本シリーズ
DeNAに、戦線離脱していた頼もしいエースが帰ってきた。
東が強力なソフトバンク打線を相手に7回1失点。レギュラーシーズンで勝ち星を重ねてきた左腕が、チームの連敗を止めた。
許したのは立ち上がりの1点のみだった。一回、連打と併殺崩れで2死一、三塁とされ、打席に近藤を迎えた。フルカウントから決め球のチェンジアップを左中間へ運ばれて失点。その後も毎回安打を浴びたが、意地の投球で抑え込んだ。六回は2死一、三塁から甲斐を高めの直球で一邪飛に打ち取り、左手で力強くガッツポーズ。「走者を出しながらも抑えるという自分らしい投球ができた」と胸を張った。
クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦に登板したが、打者走者として走塁中に左脚を負傷した。その後も、チームの日本シリーズ進出を見越して調整を続けていたといい、「何としても勝ち進んでもらいたいという思いの中、ずっと見ていた」。
ファイナルステージで巨人との激戦を制し、巡ってきた登板機会。「もどかしい気持ちがあった。しっかりとチームの期待に応えられてよかった」。プロ7年目で初めての大舞台。執念の投球で勝利をもたらした。