寝癖がつきやすいと“ハゲる”のは本当? 美容師が教える寝癖直しのコツ&予防法
起床時に寝癖がひどく、直すのに時間がかかる人は多いと思います。ネット上では「寝癖がつきやすい人は薄毛になりやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。この情報の真偽のほか、寝癖をうまく直す方法や寝癖がつかないようにするための対処法について、美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。
髪の内側までしっかり乾かすこと
Q.ネット上では「寝癖がつきやすい人は薄毛になりやすい」という情報がありますが、本当なのでしょうか。
原木さん「その情報ははっきり言って迷信なので、ご安心ください。赤ちゃんのように髪の毛が細くて柔らかい髪の人の方が寝ぐせがつきやすいということは確かにあると思います。だからといって、寝癖が脱毛や薄毛につながるほどのダメージになるかというと、そういった医学的根拠はありません」
Q.寝癖を直すときは、水でぬらしてすぐ乾かすという方法でも問題ないのでしょうか。それとも、スタイリング剤を使った方が良いのでしょうか。
原木さん「スタイリング剤を使っていただくのももちろん良いと思いますが、何を使って直すかというよりも、寝癖のつき方や寝癖がつく部位の方が重要かなと思います。
もしも1カ所だけピンとはねてしまっているような形であれば、水や寝癖直しをその部分に付けて対応できるかもしれませんが、根本から立ち上がってしまっていたり、複数カ所に寝癖ができてしまっていたりする場合だと、直すまでに時間がかかってしまいます。広範囲にわたる寝癖の場合は、一度シャワーで髪全体をぬらしてしまった方が手っ取り早いと思いますね」
Q.起床時にできるだけ寝癖がつかないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
原木さん「寝癖ができてしまう大きな原因の一つは、髪の内側までしっかりと水分を飛ばせていないことが挙げられます。もし夜に髪を洗う場合は、ヘアブラシやくしなどでしっかりととかしながら、髪の内側までしっかりと水分を飛ばして乾かすことを意識すると良いですね。
また、最後に冷風を当てることで、髪のキューティクルが整って癖がつきにくくなったり、髪が傷みづらくなったりする効果がありますよ」
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起床時に寝癖がついてしまうのは、入浴後に髪をうまく乾かせていないことが原因かもしれません。ドライヤーとヘアブラシでしっかりと髪の内側まで乾かすことを心掛けるとともに、最後に冷風を当てるのを忘れないようにしましょう。