お手頃価格の「Intel N100搭載のミニPC」でも高性能グラボを繋げばゲーミングPCになれるのか? 本体より巨大なグラフィックボードを繋げて検証してみた

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 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『N100ミニPCを魔改造してRTX4060を搭載させてみよう!【ゆっくり解説】【ミニPC】【RTX4060】【Intel N100】』という御堂純さんの動画です。

 投稿者メッセージ(動画説明文より)

N100ミニPCを魔改造して、RTX4060を接続し、その状態でベンチマークテストをしてみました。
普通のN100ミニPCに飽きた方は必見です!

 投稿者の御堂純さんはパソコンを改造したり、性能を検証する動画と投稿しています。

 今回の動画では、片手で持てるくらいのサイズのパソコン本体「ミニPC」を改造するようです。

 事務仕事に使う以外の性能をそぎ落とした低価格な物から、ハイスペックな物まで幅広いミニPCですが、今回使用するのはIntel N100というCPUを搭載した製品です。

 CPUはパソコンの頭脳のようなパーツで、様々な制御や計算の処理を行います。
 N100搭載のミニPCは2万円台で購入でき、オフィスソフトを快適に使えて軽い動画処理程度なら行えるそうです。

 しかし、3Dゲームを遊べるようなパワーはありません。

 3Dゲームを快適に遊べるようなゲーミングPCには、映像の処理や演算に特化した「グラフィックボード」というパーツが組み込まれています。

 そこで高性能なグラフィックボード「RTX4060」を取り付けてやれば、ミニPCもゲーミングPCになるのかどうかを検証していきます。

 グラフィックボードを接続するには変換用のカードを使います。

 変換用のカードにケーブルをつなぎ、グラフィックボードと接続します。

 高級なミニPCだと、このケーブルをつなぐための端子が元からあるのですが、今回改造するN100搭載の機体にはないためカードが必要になります。

 変換用のカードとケーブルを接続した状態がこちら。

 ケーブルの先にはグラフィックボードを取り付けるためのパーツをつなぎます。

 グラフィックボードを取り付ければ接続完了です。

 セッティングを終えて、性能をチェックします。まず『ファイナルファンタジー14 暁のフィナーレ』のベンチマークテストをしてみます。

 ベンチマークテストとはコンピュータの処理性能を評価するためのテストで、パソコンで遊ぶゲームの中には使っているパソコンでそのゲームが快適に遊べるかチェックできるようにテストが公開されているものがあります。

 無改造のミニPCではまともに遊べない判定でしたが、グラフィックボードを繋いだ改造版では3倍以上のスコアで「とても快適」に遊べるとの判定が出ました。

 続いて『ファイナルファンタジー14 黄金のレガシー』でのテスト。

 こちらでも改造PCの方が遥かに高いスコアが出ていますが、快適にプレイできるほどではないようです。

 消費電力をチェックしてみると、CPUはフル稼働していますがグラフィックボードには余力があるようです。

 このミニPCの能力では高性能なグラフィックボードを十分に扱えないようです。

 最後に『ファイナルファンタジー15』のベンチマークテストをしてみます。

 改造したものでも短いフリーズが繰り返されてしまい、こちらも遊ぶのは無理そうです。

 N100搭載ミニPCの性能が足を引っ張る形になっているようなので、高性能なミニPC(AMD Ryzen7 7840HS搭載)とも性能を比較してみます。

 こちらのミニPCはCPUの性能が高いことに加えて、グラフィックボードと接続する端子の規格が異なりデータの受け渡しが4倍の速いそうです。

 同様にRTX4060を接続してベンチマークテストしてみます。結果を比較するとご覧の通り。

 改造N100搭載機の2〜3倍のスコアを出しています。

 今回使用したグラフィックボードの平均的な性能とも比較すると、N100搭載機に繋いだ場合は半分程度の力しか発揮できていなかったようです。

 グラフィックボードの性能を活かしきるにはミニPC自体の性能も必要という結果に。
 しかし、裏を返せば適切なミニPCを選べばゲーミングPCとして活躍できるかもしれません。

 投稿者の御堂純さんは「非常にロマンがある検証になった」とのこと。

 興味がわいた方は下記のリンクから動画もお楽しみください。