自民、得票率10ポイント減=立民は横ばい―小選挙区【24衆院選】
衆院選の全289小選挙区のうち、自民党が獲得したのは132議席で、議席占有率は45.7%となった。
2021年の前回から約20ポイント落ち込んだ。小選挙区の投票総数に占める自民候補の得票(得票率)も38.4%と前回から約10ポイント減らした。
立憲民主党は104議席で、占有率を前回の19.7%から36.0%に伸ばした。ただ、得票率は前回からほぼ横ばいの29.0%。各地の接戦区で自民に競り勝ったことが議席増につながった。
日本維新の会は23議席を獲得し、占有率は8.0%。得票率は11.2%と、前回から約3ポイント増えた。国民民主党は11議席を獲得。得票率は4.3%で、前回から約2倍となった。
一方、小選挙区で落選候補に投じられた「死票」は約2820万票。全体に対する比率は52.0%だった。一つの選挙区から複数の当選者を選ぶ大選挙区や中選挙区と比べ、小選挙区は1人しか当選しないため死票が多くなる。
得票数に対する死票の比率を各党別にみると、自民は43.6%、立民は37.6%。公明党は前回、候補を立てた小選挙区で全勝したため死票がなかったが、今回は60.5%だった。