幸せの絶頂なのに婚約者を信じられない…悪い予感が的中したカップルの「その後」の選択
筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。私の探偵歴十数年の中でさまざまな調査の相談を受けました。相談の大半を占めるのは不貞調査ですが、そのほとんどが配偶者の調査です。しかし、時には婚約者に関する不貞調査の相談を受けることもあります。結婚が近づくにつれてマリッジブルーになり「将来を共に歩むパートナーとして信頼できるのか?」という不安や疑念から、婚約者の不貞調査の相談に来られる方がいらっしゃいます。パートナーの見えざる行動を把握しておくことは、幸せな結婚への自信にもなります。また、不貞の確かな証拠が得られた場合は、手遅れにならないうちに人生の軌道修正をすることができます。今回は、婚約者の不貞調査において、実際にあったエピソードをご紹介いたします。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、登場人文はすべて仮名)
待ちに待ったプロポーズにうれし涙
結婚に向けウキウキ
依頼者の千川美咲さん(女性・25歳)は、婚約者である田丸賢太郎さん(男性・27歳)との結婚を控えていました。
4年前に出会ったときから大きなプロジェクトに関わる賢太郎さんの帰宅時間は、深夜になることがほとんどの日々でした。土曜日でさえ仕事の日が多く、日曜日と祝日だけは一緒にいられたことで、寂しい思いはありながらも、恋人関係を続けられたのです。
プロジェクトの終了が半年後に近づいたある日曜日の夜、賢太郎さんは「このプロジェクトが落ち着いたら、結婚して新婚旅行で1カ月くらい南の島でゆっくりしよう!」とプロポーズしました。多忙のため婚約指輪も用意できていない状況でしたが、美咲さんは待っていたその言葉に「落ち着いたら一緒に買いに行こう!」と、うれし涙を流しながら快諾しました。