【ロバーツ監督一問一答】大谷翔平は「彼がプレーでき、プレーする意思があるなら、プレーする」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が27日(日本時間28日)、ニューヨークのヤンキースタジアムで会見し、左肩亜脱臼の大谷翔平投手(30)の28日(同29日)のワールドシリーズ(WS)第3戦出場について前向きな見解を示した。
大谷は26日(同27日)にロサンゼルスで行われたヤンキースとのWS第2戦の7回、二盗を試みた際に左肩を負傷し、亜脱臼と診断された。ロバーツ監督は試合直後、「(左手の)強度や可動域が悪くなかった。ポジティブな情報。左打者にとっては(負傷が)右肩よりはよかった」と軽症を強調。大谷は検査のためチームとは別行動となったが、ヤンキースタジアムのロッカーには既に、帽子やユニホームの上下、靴下、打撃用手袋、肘当て、すね当て、グラブ、スパイク3セット(デコピン柄含む)など、大谷の“戦闘服”が全てセットされている。
ロバーツ監督との主な一問一答は以下のとおり。
――大谷の状態は
「テストの結果は届いていないが、トレーニングスタッフとのやりとりだ。(翔平の)今朝の調子は良い。可動域も良いし、強さもある。この30分以内に球場に来て、ワークアウトをこなす」
――何をすることで明日プレーできるという自信は増加されるか
「素振りはもうこなしたが、ティー打撃やケージでボールを打つことで状態が分かる。彼は自身と自分の体をよくわかっている。彼自身が十分な状態だと感じるのなら、出場しない理由はない」
――プレーすることで悪化することは
「プレーできるとわかった時点で決断する。(ただ、)その可能性はないと推測している」
――あとは痛みにどれだけ耐えられるかなのか
「まさにその通りだ」
――フリーマンのように日々状態を確認するのか
「あとは(痛みへの)耐性次第だと思う。フレディーと同じ状況なのかもしれないが、過去に同じ状況でプレーした選手はいる。ただ、それぞれ次第」
――このケガのプレーへの影響は
「(出場できるのなら)影響があるとは思わない。左肩で、肩の後ろ側だ。打撃に影響するとは思わない。プレーできるのなら、影響はないと思う」
――大谷は過去にも肩が抜けたことがあるのか
「それはわからない。今日、会って明らかにしたい」
――おそらくあなたから出たものとして、大谷が第3戦でプレーするという報道があった
「トレーニングスタッフや報告から判断した私の予測だ。もしもそれが耐性の問題なら、第3戦にプレーしないとは思わない」
――今日のワークアウトでもあるのか
「そう、ワークアウトを行い、バットを振らなければいけない。ただ、状態は昨日より今日のほうが良い。明日はもっと良くなると想定している。そう考えている」
――舞台裏で何が行われているのか
「トレーニングルームでトレーナー、ドクターと強度や可動域の多くのテストを行い、アイシングした。そしてMRIも撮った。(MRIが)昨夜か、今朝だったのかは分からない」
――2020年のNLCS第7戦でコディ・ベリンジャーが負ったケガと似ているのか
「とても似ている。ただ、違う肩だ。左打者にとって、左肩よりも右肩の方が打撃には影響があるのではないかと考える」
――100%の状態ではないのでは
「その心配はしていない。彼がプレーでき、プレーする意思があるなら、プレーする」
――他の選手たちとは別でフライトに乗ったのか
「そうだ。MRIを撮ったりしなければいけなかったから。もうすぐ到着するよ」