山本由伸、ジャッジ切りで吠えた! 7回途中被安打1の堂々投球に米衝撃「ヤマモトはヤンキースを完全に牛耳った」

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ジャッジら強力打線を封じた山本。その気迫は球場を熱狂させた。(C)Getty Images

 文字通りの熱投が異彩を放った。

 現地時間10月26日のワールドシリーズ第2戦でヤンキースを本拠地で迎え撃ったドジャースは一発攻勢を展開。相手先発左腕カルロス・ロドンを4回途中でKOするなど序盤から優位に試合を推し進めている。

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 その中で高いポテンシャルを遺憾なく発揮したのが、ドジャースの先発マウンドに立った山本由伸だ。

 今ポストシーズン4度目の登板を果たした背番号18は、序盤から強打のヤンキース打線に臆せず立ち向かった。3回にフアン・ソトに95.2マイル(約153.2キロ)の4シームを捉えられて同点ソロ本塁打を許したが、その後も大崩れはせず。7回途中86球を投げ、被安打1、無四球と見事に抑え込んだ。

 とりわけ圧巻だったのは、ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジとの勝負だ。今シーズンに58本塁打を放った怪物に対しても山本は攻めの姿勢を貫いた。初回の第1打席を低めのスライダーで空振り三振に切って取ると、3回の第2打席はライトフライに打ち取り、付け入る隙を与えない。

 三度目の対決となった6回には、“伝家の宝刀”であるスプリットで空振り三振を奪って吠えた。今ポストシーズンでジャッジは打率.167と低迷中だが、それにしても山本の敵主砲に対する投球内容は見事と言うほかにない。

 降板時にドジャースタジアムのファンから万雷の拍手を受けた山本。求められたタスクを完ぺきにこなした日本人右腕を地元記者も絶賛。米専門サイト『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は自身のXで「ヤマモトはヤンキースを完全に牛耳った。ドジャースの3億2500万ドルの男による支配だ」と脱帽した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]