開会式を終えて記念写真に納まる前年優勝の名城大・谷本(1列目左から4人目)ら出場各校の主将たち(カメラ・関口 俊明)

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 全日本大学女子駅伝対校選手権は27日、仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台発着の6区間38・0キロで行われる。26日は区間エントリーと開会式が行われ、前人未到の8連覇を狙う名城大は1区に3年連続で米沢、2区に初出場の上野、最終6区は頼もしい主将の谷本と万全の布陣を敷いた。米田勝朗監督(56)は「去年以上の戦力。連覇よりこのチームでの1勝にこだわって頑張ってくれると思う」とうなずいた。

 3年連続区間賞の谷本は、今季も最重要。指揮官は「恐らくアンカー勝負になると思う」と予想を立てた上で自信を持って配した。「タスキが渡ったときに先頭から30秒以内であれば、谷本が逆転してくれると思う」と絶大な信頼を寄せる。

 楽しみな新戦力は、スポーツ推薦ではなく一般入試から強豪校の門をたたいた上野だ。「雲の上の世界」と話していた全国舞台で「皆の思いを背負って、しっかり8連覇に貢献できる走りがしたい」と上野は気を引き締めた。盤石な強さに勢いも加えた名城大が、今年もまた杜(もり)の都に歴史を刻む。(手島 莉子)