GIF:中川真知子

私たちの周りには、見過ごされがちな発電のチャンスがゴロゴロ転がっているのかも。

CEATEC 2024の住友金属鉱山/金沢大学振動発電研究室のブースに行ったら、ボンボンと叩くだけで光るボードがありました。

これは、振動で発電するデバイス。

振動が加わるたび、デバイスの中に入っている鉄ガリウムという金属板の磁束が変化するので、周囲にコイルを巻き付けて発電するそうです。

GIF:中川真知子

交通量の多い道路にこのデバイスを仕込むと、車が通過するたびに発電できるんですって。

電力はその場で消費する用途と貯めて使用する用途の両方を開発中で、すでに実証実験も行われているとのこと。

ただ、発電量は小さいので、省電力なセンサーを動かし、そのデータを無線を飛ばすといった用途になるのかも。とは言っても、微弱な振動でも共振させることで発電させられるから、アイディア次第で活躍の場が広がりそうです。

Photo:中川真知子
共振させるマシンもありました。微弱振動でも共振すると振動が大きく感じられました

家の中をざっと見渡しただけでも振動するものって色々あると思いました。アクアリウムのエアーポンプが24時間振動しているし、微弱でいいのなら水道管も振動しますよね。冷蔵庫だって微妙に揺れているし。

振動って私たちが想像している以上に身近にありそうなので、どう展開されていくのかが気になるところです。

Source: CEATEC