【整体プロが指南】いつまでも老けない70代が40代でやめてよかった「2つの習慣」

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「自力整体」とは、整体プロの技法を自分におこなう人気メソッドです。現在1万5000人が実践中。「久しぶりにぐっすり眠れた!」「10年間苦しんできた慢性痛から解放された!」「健康的にダイエットできた!」と絶賛の声が続々。「3分以内でできる悩み解決ワーク」を集めた著書『すぐできる自力整体』も好評。著者の矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語ります。今回は『すぐできる自力整体』から、足腰の若さと健康に役立つ自力整体をお届けします。
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
(写真/榊智朗 構成/依田則子)

40代で「腰痛持ち」だった父の気づき

健康のためにウォーキングをされている方は多いのではないでしょうか?
頭の中に「歩くのをやめたら足腰が弱りそう」という脅迫観念から、「一日一万歩」など長時間歩いている方も多いでしょう。

体を動かすことは良いことなので賛成ですが、東洋医学の視点でみると、やりすぎは禁物。とくに中高年世代は要注意。

私の父(「自力整体」考案者の矢上裕)は若いころ一日二万歩、多い日は三万歩以上歩いて、47歳で腰痛、いわゆるぎっくり腰で動けなくなった経験があります。
そこである気づきがありました。

痛みやコリが出たとき「やめてよかった」2つの習慣

一日二万歩は歩いていた父は、歩きながら骨盤をゆがめていました。それが限界にきて、腰痛(ぎっくり腰)を発症していたのです。
さらに食べ過ぎ、飲み過ぎによる内臓の疲労も関係していました。

自力整体の指導者として屈辱的な経験をしたことから、それ以降は考え方を180度変え、次の2つをやめることにしたのです。

痛みやコリが出たとき「やめてよかった」2つの習慣
1 必要以上に歩かない(必要以上に「筋肉」を疲労させない)
2 一日三食しっかり食べない(「内臓」を疲労させない)

まずは必要以上に歩きすぎないようにしました。長い距離は自転車を使い、エレベーターやエスカレーターは積極的に使うことに。できるだけ脚の筋力を温存し、足腰に疲労をためないためです。筋肉の緊張は、ゆがみやねじれの原因をつくりやすいのです。

さらに食事は一日三食しっかり食べるのをやめました。食事は12時から18時の間に食べて、それ以外の時間帯は固形物を控えめに。朝、お腹が空いた時はおかゆかスープ。たまに断食も取り入れました。※これはいま痛みに苦しむ方のための食事法です。

こうして内臓の疲労をリセット。すると、腰痛はラクに。断食によって内臓を休ませると、内臓が元気になり滞留便もすっきり排泄。体型もスリムに。

経絡(「気」が流れる川のようなもの)の流れも良くなり、コリや痛みがとれたというわけです。この食事法は腰痛以外にも、つらい痛み・不調のある方におすすめです。

いつまでも若々しい足腰をつくる「2つの習慣」

これらを40代から実行して24年以上。現在父は71歳ですが、試しに時々自宅のマンションの9階まで階段を上がりますが、足腰は衰えておらず、息が切れないほど元気です。

自力整体の指導者としても精力的に活動。体重も変わらず、見た目も同じ年齢の方々よりも若々しいなと感じています。

いつまでも若々しい足腰をつくるには、次の2つの習慣が大切であると父は身を持って実証してくれました。

いつまでも若々しい足腰をつくる「2つの習慣」
1 筋肉と内臓に疲労をためこまない(使いすぎないこと)
2 自力整体で左右対称の体をつくる(ゆがみ・ねじれのない体)

この習慣は、痛みやコリと無縁の人生をおくることができるでしょう。

左右対称の体を目指すのは、ゆがみ・ねじれは痛みやコリをつくりやすいからです。
私たちの教室では、いつも生徒さんに「がんばって鍛えて疲れるより、左右対称の体に整えるほうが先ですよ」とお伝えしています。

次ページで、骨盤まわりの緊張をほぐし、左右対称の体づくりに役立つ「鼠径部のばし」のワーク自力整体を紹介しましょう。骨盤調整・便秘解消のほか、ウォーキング習慣のある方にもおすすめです。

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