宮藤官九郎 20年来の付き合いだという“飲み友達”「高校生の時から好きで見てた」「カッコイイなと」
脚本家で俳優の宮藤官九郎(54)が25日、NHK「あさイチ」(月〜金曜前8・15)にゲストとして生出演。20年来の付き合いだという仲良しのパンクロッカーとの交流について語った。
番組では宮藤と仲の良い飲み友達として、パンクロックバンド、ニューロティカのボーカル、“あっちゃん”ことATSUSHIに事前取材を行った。
仲良くなったきっかけについてあっちゃんは東京・下北沢のライブハウスの前で宮藤が通りがかりに声をかけてきたと回顧。現在は2人でユニットを組んでライブをするほどの間柄だとし、「2人でユニットで、Atsushi、Kudo Kankurou、Bandで“A.K.B.”っていうので下北沢でデビューしまして、2人でやったんですけど、『不適切にもほどがある!』(の脚本)をやりながら、そろそろ劇(舞台)も始まると言いながら、こんな忙しいのに…。だから本当に仕事をしていないとダメになっちゃう人じゃないかなと僕は思います」と話した。
サシ飲みの時は「いつも高円寺にある2人が好きなバンドのボーカルがショットバーやってるんですよ。そこにいつも行きますね、2人で」とあっちゃん。宮藤は昔の話を聞いてくるとし、「パンクやロックや俺たちが(成り)上がっていったストーリーというか、バンドブームというか、1990年代、あのバンドとあのバンドは仲がいいとか、こんなケンカがあったとか、雑誌には書けないようなこと、本当にね、毎度毎度その話で最後。これ何回目かなって」と笑ってみせた。
スタジオでVTRを見た宮藤は元々あっちゃんのファンだったのかと問われると、「はい。高校生の時から好きで見てたバンドの人だったんで、びっくりしちゃって。でも素顔でも分かるもんだなと思って」と回顧。「で、“あっちゃんですか?”って言って、そっからライブ見に行ったりとか、僕もライブやってるんで、僕のバンドのライブに出てくれたりとか」と説明した。
また「呼んでないのに来るんですよ」とも話すと「“この日空いてるよ”って言って。“じゃあ来てください”って歌ったら、その次大阪でライブだったんですけど、“その日も空いてるよ”って言って大阪まで来てくれるんですよ。フットワークが軽すぎるんじゃないかなって思うんですけど」と苦笑した。
あっちゃんはパンクロック界では重鎮だと言われると、「重鎮ですよ。こないだ還暦になったんで」と語り、「1回もバンド辞めてないのが凄いなって。解散もしてないし、ずっとやり続けてるのがカッコイイなと思いますね」と称えた。
2人で組んだユニットについては「たまにですけど。やってますね」と宮藤。多忙な中でも音楽活動やあっちゃんとの交流は大切かと問われると、「そうですね。自分が高校生の時に好きだったライブハウスとかバンドっていうのは、やめるきっかけがないまま今になって来てるんで、逆にもう今若い人がいないですねライブハウス行ったら。僕らみたいな人ばっかりですけど、それがなんか心地よくて」と目を細めた。
当時の話を聞きたいと言われると、「そうなんですよ。誰と誰がケンカしたとか。どこでどういう殴り合いがあったとか」と笑顔。「で、ご本人もまた八王子の方でお菓子屋さんやってるんですよ。駄菓子屋さんというかお菓子屋さんの店主なんですよ。普通にライブ終わって夜中まで飲んだ後、次の日また仕入れに行ったりとかしてるんですよ。これがまたカッコいいなと思って」とも紹介した。