無傷の3連勝で重賞初制覇を果たしたオケマル(右)=撮影・中山伸治

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 「ネクストスター園田」(24日、園田)

 1番人気のオケマルが無傷の3連勝で重賞初制覇。道中5番手から直線で大外を伸びて突き抜けた。2着は2番人気のラピドフィオーレが逃げて1/2馬身差に粘り、3着には5番人気のキングスピカが逃げ馬をマークして流れ込んだ。

 オケマルが2歳世代の出世争いで一歩抜け出した。「最初の能検から動きが違った。この馬ならいけるかなと思った」と盛本信師。ランドクイーンで勝った2016年の園田チャレンジカップ以来、厩舎に8年ぶりの園田での重賞勝利をもたらした。

 前哨戦の兵庫ジュニアカップ覇者のラピドフィオーレが逃げてオケマルは5番手で追走。「2歳馬は理想通りにいかないので、出たなりで進めた。向正面で砂を嫌がったので、4角で外へ出すと力で押し切ってくれた」と下原理。2歳らしくない落ち着きと自在性は大きな武器だ。

 次走は未定だが、最終的には2歳王者を決める園田ジュニアカップ(12月31日)を目指す。「仕上げも馬なりの追い切りで、ここまでは無事を最優先してきた。この後は放牧に出して、年末に向けて準備したい」と盛本信師。まだ3戦の戦績で追われる立場になったが、「無事之名馬」へ導くために陣営に油断はない。